(株)ビルディング企画は7日、2009年12月度の「東京主要5区(千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区)のオフィスビル市況速報」を発表した。
同月の東京主要5区の大型ビル平均空室率は8.03%(前月比0.52%増)と、2003年12月以来6年ぶりに8%台を突破した。
最も空室率が上昇したのは、中央区。1.51%上昇し、5.21%となった。エリア外の新築ビルへの移転に伴う大量解約が出たことや、経費削減を目的とした他エリアへの移転が引き続いたことが要因。
また、渋谷区は、前月比より0.84%上昇の9.47%となった。他エリアは、千代田区6.69%(同▲0.04%)、新宿区 9.98%(同0.09%増)、港区8.79%(同 0.09%増)。
一方、平均募集賃料は、坪当たり2万2,713円(同▲335円)と、16ヵ月連続の下落となった。
また新築物件は、空室率が25.60%(同3.1%)と大幅に上昇。平均募集賃料は2万9,833円(同▲700円)となった。同社では、空室の消化が進まず、多くの空室を抱えたまま竣工した案件が複数みられたことが要因と分析している。