不動産ニュース / 決算・業績・機構改革

2011/2/4

マンション分譲が好調も、前年の反動で減収減益/三井不11年3月期第3四半期決算

 三井不動産(株)は4日、2011年3月期第3四半期決算を発表した。

 当期(10年4月1日~12月31日)の連結売上高は9,873億8,800万円(前年同期比▲1.8%)、営業利益は870億7,600万円(同▲19,0%)、経常利益は707億4,800万円(同▲18.6%)、四半期純利益は337億9,200万円(同▲33.6%)と減収減益も、通期予想に対して概ね予定どおりの進捗。
 
 賃貸事業では、当期に新規稼動した「三井住友銀行本店ビルディング」(東京都千代田区)や「三井アウトレットパーク滋賀竜王」(滋賀県蒲生郡)が収益に寄与したが、既存オフィスビル空室率の上昇もあり、売上高3,205億500万円(同▲1.1%)、営業利益715億2,100万円(同▲4.1%)と減収減益。
 また、首都圏の単体オフィスビルに当期末の空室率は、4.9%(10年9月末時点:4.0%)となったが、同社では「見込みどおりで、想定の範囲内」としている。

 分譲事業は、前年同期における高収益の大規模物件や、取得原価の高い物件がを多く計上した影響で、売上高2,591億5,000万円(同▲8.7%)、営業利益は107億6,200万円(同▲63.8%)となった。ただし、当期末でのマンション契約進捗率は、当期計上予定戸数5,400戸に対して約95%(前年同期末:約85%)。分譲マンションの完成在庫も10年9月末時点の886戸から当期末は760戸まで減少、「ひきつづき好調」に推移している。

 マネジメント事業では、アウトレットなど商業施設の新規稼動に伴う受託物件の増加や賃貸住宅の管理戸数の増加等によって、プロパティマネジメントが増収。仲介・アセットマネジメント等もリハウスなどの個人向け仲介事業での取り扱い件数の増加により増収となるなど、売上高2,035億3,200万円(前年同期比2.4%増)、営業利益233億4,100万円(同3.5%増)と増収増益となった。

 また、販売用不動産(前渡し金を含む)の期末残高は6,858億8,700万円(前期末比33億5,000万円増)となっている。
 
 なお、通期では連結売上高1兆4,400億円、営業利益1,210億円、経常利益950億円、当期純利益500億円を見込んでいる。

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