不動産ニュース / 調査・統計データ

2012/3/13

東京23区のマンション価格、新築・中古とも上昇傾向に/日本不動産研究所調査

 一般財団法人日本不動産研究所は13日、東京23区のマンション価格動向調査「住宅マーケットインデックス2011年下期」(11年7~12月期)の結果を発表した。アットホーム(株)と(株)ケン・コーポレーションが提供したデータをもとに、分譲マンションおよび賃貸の価格・平均利回り・賃料を、新築・中古(築10年)、大型(80平方メートル以上)、標準(40~80平方メートル未満)、小型(40平方メートル未満)の各タイプ別、エリア別に集計・分析したもので、今回が22回目。

 1平方メートル当たりのマンション価格は、都心5区の新築が大型127万3,000円(前期比2.5%増)、標準98万8,000円(同2.9%増)、小型100万9,000円(同▲6.1%)。中古は、大型が103万1,000円(同5.2%増)、標準が81万1,000円(同0.3%増)、小型が75万7,000円(同▲2.5%)。税制上の優遇・低金利の継続等と前期の震災による下落の反動から、新築・中古ともに大型・標準タイプは前期比で横ばいないしやや上昇。それらの影響が少ない小型タイプはやや下落した。

 東京23区も、新築は大型が98万4,000円(同7.0%増)、標準が78万3,000円(同2.7%増)、小型が95万5,000円(同▲3.1%)。中古は、大型が79万2,000円(同13.6%増)、標準が59万1,000円(同1.6%増)、小型が62万6,000円(同▲7.4%)と、都心5区同様に新築・中古ともに大型・標準タイプは前期比で横ばいないし上昇したが、それらの影響が少ない小型タイプはやや下落。

 一方、1平方メートル当たりのマンション賃料は、都心5区の新築では、大型が4,720円(同▲1.8%)、標準が4,157円(0.5%増)、小型が4,365円(同▲2.6%)。中古は、大型が4,154円(同▲1.6%)、標準が3,773円(同0.6%増)、小型が4,048円(同▲2.6%)。新築・中古ともに大型タイプは下落幅が縮小し、標準タイプは下落から概ね横ばいに転換するなど、下げ止まる傾向がみられが、小型タイプは上昇から下落に転換した。

 東京23区は、新築は大型が4,338円(同▲2.6%)、標準が3,447円(同▲3.0%)、小型が3,704円(同▲1.4%)。中古は、大型が3,803円(同▲2.8%)、標準が3,117円(同▲2.8%)、小型が 3,449円(同▲1.4%)と、新築・中古ともにどのタイプも下落が継続し、下げ止まり傾向はみられないとした。

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2024年6月号
「特定空家」にしないため…
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2024/5/5

「月刊不動産流通2024年6月号」発売開始!

月刊不動産流通2024年6月号」の発売を開始しました!

編集部レポート「官民連携で進む 空き家対策Ⅳ 特措法改正でどう変わる」では、2023年12月施行の「空家等対策の推進に関する特別措置法の一部を改正する法律」を国土交通省担当者が解説。

あわせて、二人三脚で空き家対策に取り組む各地の団体と自治体を取材しました。「滋賀県東近江市」「和歌山県橋本市」「新潟県三条市」「東京都調布市」が登場します!空き家の軒数も異なり、取り組みもさまざま。ぜひ、最新の取り組み事例をご覧ください。