三菱地所リアルエステートサービス(株)は14日、「経営層と企業不動産に関する調査」結果を発表した。従業員規模100人以上の会社経営者、役員以上の役職者300人を対象にインターネット調査を実施したもの。調査期間は2014年9月13~15日。
「企業不動産(CRE)戦略を実行しているか」については、「実行の予定はない」もしくは「分からない」と回答した経営層が75.3%と、CRE戦略が実行されていない実情が明らかとなった。
「CRE戦略を実行中」もしくは「実行する予定がある」「実行を検討中である」と回答した人(74名)に対して理由を聞いたところ、「経営指標を改善するため」(54.1%)がトップとなり、「投資資金獲得のため」(43.2%)、「事業再編のため」(37.8%)が続いた。
一方、「実行する予定はない」と回答した人の理由は、「必要だと思っていない」(60%)がトップ。「必要だと思うがマンパワーが足りない」(6.9%)、「やり方が分からない」(6.2%)等が挙がり、必要だと思っているものの実行に至っていない実情が明らかになった。
「CRE戦略を実施する際の最終的に意思決定」は「社長・副社長がする」が64.7%を占め、CREの管理体制については「専門部署がある」はわずか16%。ほぼ半数となる47%が「他部署と兼任」していることが分かった。