大和ハウス工業(株)は7日、賃貸住宅商品のラインアップ拡充のため、高級賃貸住宅「セジュールオッツαJT(アルファジェイティ)」と、女性向け防犯配慮型賃貸住宅「D-room SW Version-Up5(ディールーム エスダブリュ バージョン アップ ファイブ)」を発売する。
2006年に3階建て賃貸住宅商品「セジュールオッツ」を発売し、これまでにシリーズ累計約8万6,000戸(15年2月末時点)を販売した。「セジュールオッツαJT」は、外観の一部をタイル張りにして高級感を持たせた商品。重量鉄骨を柱・梁等に採用した強い躯体で、従来の同社3階建て賃貸住宅商品と比べて、約20%耐力が向上。業界トップクラスの高遮音床仕様「サイレントハイブリッドスラブ50」も標準採用している。
販売価格は1坪当たり47万円。販売地域は全国、販売目標は年間5,000戸。
一方、11年6月より発売した女性向け防犯配慮型賃貸住宅は、女性からの要望が高いアイテムや機能を採用し、累計9万1,863戸(15年3月末時点)を販売、ヒット商品となっている。
「D-room SW Version-Up5」は、女性向け防犯配慮型賃貸住宅が持つアイテムや機能に、5つのサービス・アイテムをプラスアップさせた商品。
共用玄関の外部荷物を受け取りたいという声を反映し、メールボックスと宅配ボックスが一体化した据え置き型ユニットを共用玄関外部設置するほか、浴室には振動スピーカーによって音楽を楽しめる「D-room Music(ディールーム ミュージック)」を導入する。賃貸住宅では搭載実績が少ないディスポーザーも採用。部屋の片付け、水回りの掃除を代行するハウスキーパーサービスも、警備会社を通して契約し、通常よりも安い料金で利用できる予定。さらに、不在の際でもスマートフォンなどのアプリを利用してペットの様子を見守ることができる「お留守番カメラ」や、小型犬がゆっくりと安らぐことができる「ケンネルスペース」も設置する。
同社取締役常務執行役員の堀 福次郎氏は会見で「新しい商品を営業マンの武器にして、3大都市圏、地方の政令指令都市を中心に展開していく。昨年度は3万7,000戸を超える賃貸住宅を販売した。営業のエリアの特性に合わせて提案し、今年度は4万戸超を目指していきたい」などと述べた。