三井不動産リアルティ（株）は、IoTツールを使い事前予約できる時間貸し駐車場サービス「toppi！（トッピ！）」を、11月1日に開始する。
「toppi！」は、IoT製品の開発等を手掛ける（株）エスキュービズム（東京都港区、代表取締役社長：薮崎敬祐氏）が提供する駐車場検索管理システム「eCoPA（エコパ）」を採用して提供するもの。駐車場オーナーが「toppi！」に登録することで初期費用なしに予約制の駐車場として空いたスペースを有効活用することができる。駐車場の検索、予約、決済、管理が簡単にできるため、これまで契約が難しかった土地も、スペースシェア駐車場として契約することが可能。オーナーは売り上げに応じ、6～7割を収益として受け取る。
利用者は専用のアプリから駐車場の予約（1日単位）ができ、利用料金は予約時にクレジット決済される。事前に予約ができることで、従来のような駐車場を探す手間を省くことができる。車室は事前に審査を経た一定のクオリティのものが登録されるという。
当初は東京、神奈川など首都圏を中心に500車室を展開する予定で、そのうち9割は既存の「三井のリパーク」が運営する時間貸し・月極駐車場からの一部車室を転用する。その後、中部、関西地方への本格進出を図り、年内までに1,000車室に伸ばし、全国展開へと拡大していく考え。
18日会見した三井不動産リアルティリパーク事業本部事業推進部長の吉田儒央氏は「当社は住み替えることを『リハウスする』と、新しく定義し、今では日常用語として浸透している。『toppiする』と動詞化して使ってもらえるようになればありがたい」などと語った。
両社は今後、満車・空車情報、売り上げ分析、混雑状況予報などを簡単に確認することができるIoTを活用した新たなサービスも展開していく方針。
