(株)東急コミュニティーは20日、マンションの基本情報や修繕履歴等を3Dデータで管理するシステム「TC3ARD(ティーシーサード)」を、ソフトウェア開発のサイトセンシング(株)(東京都千代田区、代表取締役:平林 隆氏)と共同開発した。管理組合向けに販売していく。
同システムでは、マンションの外観や共用部の画像をデジタルカメラで動画撮影し、2次元画像を繋ぎ合わせて3Dデータに加工する。各部位ごとの面積や使用している部材を3Dモデルに入力することで、建物の大規模改修工事や長期修繕計画における各部位の数量計算を簡単に実施できる。60戸規模のマンションであれば、約2時間程度で撮影でき、約7日で3Dモデルにデータ化できるという。
システムを活用することで、部分的・段階的に改修する場合でも改修履歴情報を長期的に時系列管理できるようになる。3D画面上で、建物内移動や工事箇所を確認でき、工程に合わせて足場の設置シミュレーションもできる。工事内容や工程についてビジュアルで示すことで、大規模修繕の居住者説明会でのプレゼンテーションにも役立てられる。
同社では今後、管理物件の管理組合を対象に導入を提案していく。50戸規模のマンションで導入価格は約70万円。年間200件程度の導入を目指す。