住友不動産(株)は7日、「住友不動産新宿ガーデンタワー」(東京都新宿区)で防火防災フェアを開催。新宿消防署、新宿警察、新宿区との連携開催で、オフィス就業者、近隣住民なども含めて約600人が参加した。
震度6の直下型地震により9階共用部給湯室で火災が発生。初期消火活動に失敗した設定で、避難訓練からスタート。オフィス就業者がヘルメットをかぶり公開空地に避難、点呼などを実施。また近接する都営住宅でで逃げ遅れた住民のを救助する演習や、ポンプ車からの一斉放水も行なった。
また新宿警察署により、信号を滅灯しての手信号訓練を、近接する交差点にて実施。行き交う車を手信号で誘導したほか、訓練参加者が警察官の手信号に従い道路を横断した。
さらにベルサール高田馬場を会場に、防火防災DVDの上映や、ブース展示、起震車での地震体験や防災訓練車の放水体験などを提供するイベントも合わせて開催した。
訓練終了後に挨拶に立った同社ビル事業本部ビル保全部長の小島武郎氏は、「住友不動産新宿ガーデンタワーの竣工から、早1年が経過した。着工から間もなく東日本大震災が発生したため、制振構造から免震構造へ設計を変更、BCPにも配慮した建物とした。今後も災害に強いまちづくりを各地で進めていきたい」と述べた。