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2017/4/19

ピタットハウス、宮北専務が社長昇格

4月1日に就任した宮北新社長

 ピタットハウスネットワーク(株)は18日、東京マリオットホテル(東京都港区)にて、同社フランチャイズ加盟店向けの2017年度 経営方針説明会を開催。過去最多となる約500人が参加した。

 説明会の場で、4月1日付で社長交代していたことを初めて公表。同社専務取締役だった宮北英治氏が昇格したことを明らかにした。前・代表取締役社長の磯崎一雄氏は、昨年6月に社長就任したばかりであったが、同社ほか、スターツコーポレーション(株)など主要3社の代表を兼務しており、ピタットハウスネットワークが事業拡大する中で、専任の社長が必要であると判断。営業部門のトップを務めるなど、加盟店の状況を熟知する宮北氏が適任と判断し、3月末に同氏の昇格を決めた。磯崎氏は、同社の役員として残るが、社長職についてはスターツコーポのみに専念する。
 宮北新社長は、「責任の重大さと、これから起きることへの期待と不安で胸がいっぱいだが、誠心誠意取り組んでいきたい」と挨拶した。

 16年度の実績は、加盟店舗数が契約ベースで601店舗(15年度550店舗)と、ここ数年目標としていた600店舗を突破。スターツグループでは、売上高1,820億円(同1,601億円)、営業利益200億円(同179億円)を計上する見込みで、目標値を上回った。売上高のうち約半数は仲介・管理業が占める。海外拠点は22ヵ国・34拠点で、カナダ・トロントに新規出店したほか、世界情勢を踏まえ、トルコ・イスタンブールを閉鎖。仲介・あっせんのほか、カンボジア・プノンペンでのサービスアパートメント開発など、投資型ビジネスも積極的に手掛けている。
 磯崎氏は、「昨年度は、数字に左右されず足元を固め、人を育てながら、事業を広げてきた。今年度も引き続きその方針で進めていく。600店舗突破でき、いよいよステージが変わってくる。今後は、質の高い店舗網を全国に広げるとともに、海外展開も視野に入れていきたい」と話した。

 17年度の事業計画では、「人財ブランドの構築」をテーマに進め、他社との差別化を一層図る。(1)プロモーション・宣伝活動、(2)システム・ウェブ関連、(3)ネットワーク力について、強化を図っていく。

 プロモーションでは、本部と現場が一体となって、電車やバス、スタジアム、ビルの壁面、公共施設、地域密着タイプの広告に注力。また、本部で製作したネットワークのPRビデオの営業時の活用を推進する。
 ウェブ関連は、SEO対策の強化とポータルとの連動率を向上し、また、売買機能の強化を図り、ユーザーからの反響増を目指す。昨年より開始した業務支援システム「RJ-2」におけるウェブ研修を強化し、AIやビッグデータの活用などをふまえた、「RJ-3」の開発に着手する。来年夏にリリースする予定。
 ネットワーク力では、接客コンテストの手法を見直す。これまでエリア別で予選を行なってきたが、営業年数や業務形態などによってグループ分けした上で行なう方法を検証する。7月に加盟店向けの会報誌を発刊し、情報の共有を図っていく。また、店舗の担当者(スーパーバイザー)を増やすと共に、全加盟店を対象とした「業務相談窓口」を新設。ベテラン社員が受け持ち、タイムリーに対応していく。
 採用支援では、新卒採用も視野に入れた採用マニュアルのブラッシュアップ、専用支援サイトの普及を図る。「人材採用が本当に難しく、きちんとした会社体制をつくらないと選ばれない時代になっている。社長研修においてもテーマとするなど、現場の皆さんと一緒に対策を考えていきたい」(宮北氏)。研修においては、「パスポート制度」を導入。一度購入すれば何度も利用できるもので、参加率向上を図る。

 17年度に650店舗、22年度に1,000店舗の達成を目指す。

 そのほか、会場では、16年度の接客コンテスト入賞者等を発表。同コンテストのグランドチャンピオンは、賃貸部門が(株)ランドマーク都賀店(千葉市若葉区)の平久保 加奈氏、売買部門がスターツピタットハウス(株)幕張本郷店(同市花見川区)の松坂 美沙子氏。加盟店各店舗からの投票などをを経て、1月に決定した。昨年度より同社イメージキャラクターを務めるタレントの小島瑠璃子さんがプレゼンターを務め、表彰式を開催した。また、先進的な事業を展開する加盟店の事例発表や作家・童門冬二氏による特別講演なども行なった。

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