三菱地所グループは5月より、ビルリノベーション事業を強化する。
三菱地所レジデンス(株)は2014年5月より、築年数の経過した中小ビル等をサブリースし、再生して転貸する「Reビル事業(既存ストックリノベーション賃貸事業)」に取り組んでいるが、このたび三菱地所(株)および(株)三菱地所設計にも専門部署を設立。4月1日付けで、三菱地所にReビル事業を中心としたビルリノベーション事業の提案営業を推進する「Re営業室」を、三菱地所設計にReビル事業を専門に対応する組織「Reビル設計室」を新設した。
マスターリース事業に加え、物件取得による事業化も推進。今後のリーシングについては、「東京R不動産」だけでなく、三菱地所グループ会社への委託も検討する。用途変更の種類も、オフィスや住宅、シェアハウス、商業、ホテル、倉庫などに拡大。延床規模は1,000坪以上に、それに伴い賃料も上げていく考え。
また、三菱地所レジデンスは「Reビル事業部」の人員を約2倍に増員し、事業エリアを都心6区を中心に拡大。リノベーションが完了した「ザ・パークレックス 日本橋馬喰町」(東京都中央区)には、Reビル事業のショールームを設置、新規案件取得の営業などに活用していく。
グループ全体の展開を推進し、20年度末までに貸床面積2万5,000坪を目指す。