シービーアールイー(株)は2日、虎ノ門ヒルズフォーラム(東京都港区)で「CBRE不動産フォーラム2017」を開催。投資マーケットの展望やワークプレイスの新潮流などについて講演を行なった。
フォーラムでは、グローバル投資マーケットをテーマにCBREグローバルリサーチヘッドのニック・アックスフォード氏が講演。「政治動向が不安定ではあるものの、不動産マーケットはそれよりも景気の循環の方が大きな影響を受ける」と述べ、上昇サイクルの終盤に差し掛かっている現在、プライム・コア投資からセカンダリーマーケットやバリューアッド型投資へと投資家の関心がシフトしている現状について解説した。
同社リサーチ、エグゼクティブディレクターの大久保 寛氏は、日本の不動産マーケット展望について述べ、「東京のオフィス賃料はピークに近づいている。オフィスの供給はアジア諸国で活発化していて、供給過多とも言える状況。東京でも今後供給量が増える。需要が追いつくか見守っていきたい」と語った。
また、働き方改革が叫ばれている中、ワークプレイス戦略をテーマにした講演も用意。同社ワークプレイスストラテジー、シニアディレクターの金子千夏氏が同社のワークプレイス改革の内容や成果について解説したほか、ワークプレイス改革に取り組む各社担当者を迎えてのパネルディスカッションも行なわれた。