東急リバブル(株)は、富裕層向け都心戦略を本格的に始動。港区のハイグレードマンションに特化した売買仲介の新ブランド「GRANTACT(グランタクト)」を立ち上げ、7月1日、港区六本木に新規オフィスを開設する。
都心の中古市場マーケットにおいては、ハイグレードマンションの供給による豊富な優良ストックが形成され、富裕層の安定した需要が見込まれる。また、都心3区(港区、中央区、千代田区)における中古不動産取扱件数のシェアは、港区が約半数を占め、 その中でもマンションの取り扱いが9割を超えている。
こうした都心の市場環境をふまえ、「GRANTACT」では、取り扱う物件を港区内(一部渋谷区含む)の大手ディベロッパーによる分譲済みハイグレードマンション243棟・2万2,575戸に限定。港区マーケットに精通した経験値の高いスタッフがコンサルティングを担当する。対象マンションの売り主向けサービスとして、6月より開始したホームステージングサービス「ルームデコレーション プレミアムタイプ」によるハイグレードなコーディネートを無償で提供するほか、顧客専用に、提携弁護士および税理士による、自宅やオフィス内のプライベート空間での個別相談などのサービスも提供する。
エリアおよび対象マンションを絞り込むことで、当該マンションに対する専門性と知見を高め、富裕層向け不動産ビジネスモデルを構築し、都心戦略のエリア拡大を図るのが狙い。今後は、千代田区へのエリア拡大も視野に 都心マーケットのトップ水準のシェア獲得を目指す。17年秋には品川への出店も予定しており、都心周辺の店舗網も強化していく。