不動産ニュース / リフォーム

2017/6/26

自社ビル内に企業主導型保育園を開業

「まちのツリーハウス LDK覚王山」が入るマンション外観

 東海エリアを中心に総合不動産業を営む、むさし企業(株)(名古屋市中村区、代表取締役社長:横山篤司氏)は、同社グループで運営するまちのコミュニティ拠点「まちのツリーハウス LDK覚王山」(名古屋市千種区)内に保育園をオープン。23日に関係者や報道陣に公開した。

 名古屋市営地下鉄東山線「覚王山」徒歩5分に立地。1990年8月築の鉄骨鉄筋コンクリート造地上7階建て。1・2階は事務所・店舗、3~7階は賃貸住宅だった下駄ばきマンションを同社が約5年前に取得。空室だった2階の事務所部分を、ブックカフェを中心に、ダンススタジオ、キッズスペースなどの複数店舗で構成するコミュニティ拠点に改装し、2014年5月にオープンした。同施設オープンにより上階の住宅部分も満室になり、賃料も前年度比で15%アップしている。物件全体の利回りも10%から21%に改善した。改装にかかった約1,000万円は、約10ヵ月で回収している。

 今回は、同施設の1区画に「企業主導型保育事業」の一環で設けた保育園「ぬくもりのおうち LDK覚王山」(98.6平方メートル、定員19人)を誘致した。同事業は、16年度に制定。一般企業が主体となって事務所内等に設置する一定条件を満たした保育所を、国が助成するもの。中小不動産会社で同事業に取り組むのは、全国的にもめずらしいケース。運営は、大阪を中心に21保育園を運営する(株)S・S・M(大阪市淀川区、代表取締役:上野公嗣氏)が行なう。“地域の共同保育園”をコンセプトに、「LDK覚王山」テナントの従業員等が利用できる企業枠(10人)のほか、地域枠(9人)も設けた。現在、企業枠の3人が利用を開始しており、今後一般募集を開始する。

 同プロジェクトを機に、複数の不動産オーナーから相談を受け、空きビル等を活用した保育園開業に向けたコンサルティングを4件手掛けているほか、都内でも同様のビル内のコミュニティ拠点づくりのコーディネートを行なっている。横山氏は「LDKプロジェクトの実績を生かし、空き区画の改装プランをパッケージ化したものやその一部を、空室に悩むオーナーさんに積極的に提案していきたい」と話す。

「まちのツリーハウス LDK覚王山」
「ぬくもりのおうち LDK覚王山」

この記事の用語

下駄ばきマンション

1階や2階を商店や事務所、駐車場にし、それ以上を住宅にしたマンションの俗称。下駄ばき住宅ともいう。おおむね昭和40年代以降登場したもので、住宅部分と比較して面積が異なったり壁量が少なかったりするため(駐車場の場合はとくに顕著)、耐震性には十分な配慮が必要になる。

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『ロボット』×『ビル管理』。省人化の実現へ」を更新しました。
少子高齢化、人口減少などを要因に、働き手不足が深刻化するビル管理業界。その課題解決の糸口を、最新のIT技術を駆使した「ロボット」の活用に見出す声も多い。(株)三菱地所ではここ数年、自社管理物件でのロボットの導入に向け、実証実験を重ねている。