不動産ニュース / 調査・統計データ

2017/11/2

管理会社からの申込書取り寄せ、FAXが9割

 不動産賃貸業務に特化した電子申込顧客管理ツールを提供する(株)セイルボート(広島県広島市、代表取締役:西野 量氏)はこのほど、賃貸入居申込書に関する仲介会社の実態調査結果を発表した。

 調査期間は9月5~12日。不動産賃貸会社(仲介会社・管理仲介会社)の仲介営業担当を対象に、インターネットよるアンケート調査を実施。サンプル数は113人(首都圏60人・ほかエリア53人)。1人当たりの月間平均仲介件数は全体平均8.0件、首都圏平均9.1件。

 管理会社からの申込書の主な取り寄せ方法については、FAXが9割。首都圏の方がFAX依存度が高い結果となっており、申込業務における業務効率化(IT化)は果たされていないと見られる。

 FAX利用の理由については、「管理会社がFAXでしか対応していない」が半数を占め、仲介会社自身がFAXが楽という理由も多かった。

 申込書に関する不満では、フォーマットやルールがバラバラで統一されていない点が多く挙げられている。

 申込人からの回収方法では、内覧後店舗に直帰し、申込書を記入してもらっている割合は7割。その理由は、「早く申し込み(部屋止め)をして競合他社に先を越されないようにするため」が7割となっている。

 同調査結果について、同社では、「この10年で着実にIT化が進んできた不動産業界だが、集客のための広告出稿におけるIT化が主であり、バックヤード、特に管理会社と仲介会社のやりとりが発生する業務レイヤーにおけるIT化はいまだ進んでいない。申込業務をIT化すれば、管理会社、仲介会社の不動産業務の効率は劇的に向上。高い顧客サービスの提供が可能になる」などとコメントしている。

記事のキーワード 一覧

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2024年4月号
市場を占う「キーワード」
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2024/3/7

「海外トピックス」を更新しました。

飲食店の食べ残しがSC内の工場で肥料に!【マレーシア】」配信しました。

マレーシアの、持続可能な未来に向けた取り組みを紹介。同国では、新しくビルを建設したり、土地開発をする際には環境に配慮した建築計画が求められます。一方で、既存のショッピングセンターの中でも、太陽光発電やリサイクルセンターを設置し食品ロスの削減や肥料の再生などに注力する取り組みが見られます。今回は、「ワンウタマショッピングセンター」の例を見ていきましょう。