大和ライフネクスト(株)は19日、パソコンやスマートフォン等を利用してウェブ上での理事会開催・質疑・決議を可能とするシステム「Web理事会サービス」を開発した。
従来の分譲マンション管理組合の理事会は、理事が集会室等で定期的な会議を行なって議案審議する手法が一般的だったが、休日を奪われることなど、理事の負担も指摘されている。そうした諸問題に対して、ウェブを活用することで理事の負担軽減や、災害時等の緊急理事会の即時開催を可能とする。
同システムでは、理事長が議案内容の確認や開催承認をウェブ上で行ない、その後、各理事に開催通知を送信する。この際、理事会開催期間をおおむね1週間程度に設定しておく。各理事は、開催期間中の都合の良い時間にパソコンやスマートフォンからウェブ理事会に参加し、会議資料の確認や電子掲示板での質疑応答、各議案への意思表示を行なう。採決結果を自動集計し、質疑応答データと共に議事録に反映する機能も搭載している。
投資用・リゾートマンション等、区分所有者の居住率が低い物件で発生する理事会運営の停滞にも効果を発揮すると見込む。また、同社の担当者もウェブ理事会に参加することで、社内の働き方改革にもつなげていく。