不動産ニュース / IT・情報サービス

2018/4/19

市川にシェアリングモデルの物流施設

物流施設「DPL市川」外観

 大和ハウス工業(株)とグループの(株)ダイワロジテックは、AI・IoT・ロボットを活用した、新しいシェアリングモデルを構築した物流施設「Intelligent Logistics Center PROTO(インテリジェント・ロジスティクス・センター・プロト)」を、25日に開設する。

 同施設は、2016年竣工の物流施設「DPL市川」(千葉県市川市、5階建て、延床面積8万8,049平方メートル)の2階の一部にあり、施設内はショールームスペースが設けられ、見学することができる。延床面積は、倉庫部分6,855.47平方メートル、ショールーム部分474.97平方メートル。運営はダイワロジテックが行なう。

 同グループは、荷主の3社(インターネットサービス事業等を展開する(株)エアークローゼット、(株)waja、(株)Tokyo Otaku Mode)の物流を合わせて、同一スペースで作業員や設備、システム等をトータルで提供。3社は商品を保管する場所やピッキングのほか、ささげ(ECでの撮影・採寸・原稿)業務などをシェアリングする。物流サービスを利用した分だけ料金を支払う従量課金制となっており、荷主企業は、物流に関する初期投資コストを削減することができる。自動搬送ロボット「Butler(バトラー)」や、クラウド型配車・運行管理システム「MOVO(ムーボ)」など、最新設備を導入し、効率化・自動化を図り、物流が抱える労働力不足の問題解消などに取り組んでいく。

 また同施設は、実証を行なうR&D(研究・開発)機能を担っており、3社は荷主としてだけでなく、大和グループが目指すシェアリングサービスのオープンプラットフォームをつくることに協力していく。

 会見でダイワロジテック代表取締役社長CEOの秋葉淳一氏は「シェアリングすることで、自動搬送ロボットを導入したピッキング作業を行なうエリアで、人員を約40%削減、ささげエリアで約30%削減できる。シェアリングサービスを進化させて、オープンプラットフォームをつくり、日本のロジスティクスを変えていきたい」などと述べた。

 なお、今後は、「DPL 流山Ⅰ」(千葉県流山市)の2階部分において、第2弾を開始する予定。「Intelligent Logistics Center PROTO」で開発・実証した技術を同社が開発するマルチテナント型物流施設に導入していく方針。

専用ラックを自動でステーションに搬送する自動搬送ロボット「Butler(バトラー)」を30台導入している

この記事の用語

IoT(インターネット・オブ・シングス)

Internet of Things。モノが人を介することなく相互に情報をやりとりする概念をいう。

続きはR.E.wordsへ

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