不動産ニュース / 政策・制度

2018/5/11

マンション大規模修繕、外壁工事が最多

 国土交通省は11日、「マンション大規模修繕工事に関する実態調査」を発表した。

 マンションの大規模修繕工事の発注において、施工会社の選定に際して発注者である管理組合の利益に相反する立場に立つ設計コンサルタントの存在が指摘されていることを受け、同省は2017年1月に通知を発出。相談窓口も周知してきた。
 同調査は、それに引き続き、管理組合等によるマンション大規模修繕工事の発注の適正な実施の参考となるよう、初めて実施したもの。

 直近3年間に行なわれた大規模修繕工事(133社944事例)を集計。「工事内訳」「工事金額」、設計コンサルタント業務の「業務内訳」「業務量」を統計的に整理した。

 工事の内訳は、外壁関係(外壁塗装および外壁タイル)が24.0%で1位。防水関係(屋根防水および床防水)が22.0%、仮設工事が19.2%との結果に。

 1戸当たりの工事金額は、75万~100万円が30.6%と最多で、続いて100万~125万円が24.7%を占めた。
 1平方メートル当たりの工事金額は、1万~1万5,000円が41.4%と最多で、続いて5,000万~1万円が31.8%を占めた。

 設計コンサルタントの業務内訳は、工事監理が40.3%、設計が31.8%、調査・診断が15.2%となった。その他、施工管理選定への協力や、長期修繕計画の見直しなど。

 業務量は、時間あたり100~200人(31.1%)と1時間当たり100人以下(30.3%)が多い結果となった。

記事のキーワード 一覧

動画でチラ見!

月刊不動産流通2023年12月号

雑誌の詳細はこちらから

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通40周年

月刊不動産流通 月刊誌 2023年12月号
不動産実務に役立つ情報が満載!
地場の事業者が語り合う
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2023/11/2

「記者の目」更新しました。

顧客にとことん寄り添う仲介営業」配信しました。
地場不動産会社の強みとは何だろうか? 商圏やネットワークの広さ、ブランド力、プロモーション力では大手企業に軍配が上がるが、一つの案件にどれだけ時間が掛けられるか、という点では地場企業も負けてはいない。顧客の要望を「とことん聞く」ことを実践する、大阪のある不動産会社を取材した。