不動産ニュース / 調査・統計データ

2018/5/31

投資用不動産、「融資厳しい」の回答が倍増

 健美家(株)は31日、9回目の「不動産投資に関する意識調査」の結果を公表した。調査は4月11~25日、同社が運営する不動産投資サイト「健美家」の登録会員7万3,000人を対象にインターネットアンケートで実施。有効回答数は526人だった。

 投資用不動産市場については、「売り時」が47.9%(2017年4月調査54.8%)と6.9ポイント低下し半数割れに。「買い時」は13.9%(同11.6%)と2.3ポイント増加したものの、「どちらとも言えない」が38.2%(同33.6%)で、過去4年で最高値となった。

 「売り時」と回答した理由は、「価格の高騰」(78.6%)がダントツ。「投資家増加で需要があるから」(40.5%)、「融資が厳しくなってきたので今のうち」(38.1%)が続いた。いつまで売り時かの問いには、35.3%が「19年まで」と回答。次いで28.2%が「20年まで」と回答しており、オリンピックイヤーまで価格の高騰が続くと予測している結果となった。

 「買い時」と回答した理由については「低金利」(58.9%)がトップ。「融資が厳しくなってきたので今のうち」(46.6%)の回答が増加し、例年上位に挙がっていた「融資が通りやすい」(同22.6%、今回13.7%)と逆転した。いつまでが買い時かの問いには、31.5%が「20年まで買い時」と回答。次いで、「2019年まで」(23.3%)との回答が多かった。

 金融機関の融資状況については、「厳しくなった」という回答が43.4%で、17年度(21.5%)の2倍に。厳しくなったと感じる理由は、「フルローンが出ない」(55.7%)、「今まで融資が通っていた年収・金融資産では通らなくなった」(50.4%)が5割を超えた。

記事のキーワード 一覧

この記事の用語

投資不動産

賃貸収益の獲得、または、価格の上昇をを目的として保有する土地・建物をいう。英語ではInvestment Propertyという。

続きはR.E.wordsへ

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2024年5月号
住宅確保要配慮者を支援しつつオーナーにも配慮するには?
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2024/4/5

「月刊不動産流通2024年5月号」発売開始!

月刊不動産流通2024年5月号」の発売を開始しました。

さまざまな事情を抱える人々が、安定的な生活を送るために、不動産事業者ができることとはなんでしょうか?今回の特集「『賃貸仲介・管理業の未来』Part 7 住宅弱者を支える 」では、部屋探しのみならず、日々の暮らしの支援まで取り組む事業者を紹介します。