(株)長谷工コーポレーションは3日、建設作業所で働く作業員の夏場の体調管理のため、シャツ型スマート衣料「スマートフィットfor work」を試験導入すると発表した。
「スマートフィットfor work」は、繊維メーカーである倉敷紡績(株)が開発したシステム。シャツ型スマート衣料「スマートフィット」より取得した着用者の心拍や温度等の生体情報と、作業現場地域の気象情報などを独自のアルゴリズムを使って、解析・評価。暑熱環境下での作業リスクや体調変化情報を、作業員にリアルタイムで通知する。
管理者は、作業現場における客観的かつ高精度なリスク評価を遠隔からリアルタイムに把握することができるほか、AI機能により、過去のデータを踏まえた体調変化を把握することができるといったメリットがある。
同社では、熱中症等の暑熱環境下における作業リスクを低減するため、電動ファン内臓上着などの対策を行なってきたが、「スマートフィットfor work」を、特に炎天下で躯体工事作業に従事する鉄筋工と型枠工を中心に、東京地区(4作業所)・関西地区(2作業所)・東海地区(1作業所)において約100名に導入。検証期間は11月までの5ヵ月間で、結果をみて次年度からの本格導入を検討していく。