不動産ニュース / 決算・業績・機構改革

2018/8/23

HL事業でのオフバランスを推進/ハウスドゥ

 (株)ハウスドゥは23日、2018年6月期決算説明会を開催した。

 当期(17年7月1日~18年6月30日)は、売上高225億1,700万円(前年同期比33.7%増)、営業利益21億1,600万円(同69.4%増)、経常利益19億800万円(同73.0%増)、当期純利益12億7,900万円(同73.4%増)。ハウス・リースバック事業での保有物件の不動産ファンド等への売却、不動産金融事業のリバースモーゲージ事業の順調な積み増しなどが寄与、大幅増収増益、過去最高業績を達成した。売買仲介フランチャイズ「ハウスドゥ!」への加盟店数は累計で543店舗。

 中期経営計画(17年6月期~19年6月期)の最終年度に当たる次期(19年6月期)の業績予想を上方修正。売上高274億9,900万円(当初予想比69.6%増)、営業利益32億4,600万円(同70.0%増)、経常利益30億円(同76.5%増)、当期純利益19億8,300万円(同79.5%増)を見込んでいる。

 今期はハウス・リースバック(HL)事業に注力。地方都市圏での仕入れを強化し、月間の平均仕入件数を18年6月期比で約2倍に当たる平均50~60件に引き上げる計画。50億円規模のファンドを組成し、保有物件を組み入れ、オフバランス化を進めていく。
 その結果、財務体質の改善による自己資本比率を向上。リバースモーゲージ保証事業(提携先の金融機関に対し同社グループが担保物件を保証し、リバースモーゲージの利用促進を図る。金融機関からは保証料を得ている)における提携金融機関と保証料を増やし、事業規模を拡大する。「将来的には、1兆円分の保証を実施、300億円の保証料を得られる規模にまで成長させたい」としている。

 また、18年1月にスタートした賃貸のフランャイズ「レントドゥ!」事業は、空き家活用の時間貸しサービス「タイムルーム」サービスなどで差別化を図り、加盟店数50店舗の達成を目指す。その他、買取再販事業でタイやベトナムに進出する計画も明らかにした。

この記事の用語

オフバランス

資産をバランスシート(貸借対照表)から切り離すこと。「オフ・バランスシート」の略語。

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