不動産ニュース / 調査・統計データ

2019/3/15

都心23区の既存M価格、標準タイプで12期連続上昇

 (一財)日本不動産研究所(JREI)は15日、「住宅マーケットインデックス2018年下期」の調査結果を発表した。アットホーム(株)と(株)ケン・コーポレーションが提供した賃貸・分譲マンション事例データを、東京23区の新築・中古(既存)マンションを、大型(80平方メートル以上)・標準(40~80平方メートル未満)、小型(40平方メートル未満)に分け、賃料・価格等を集計・分析した。調査期間は18年7~12月。

 1平方メートル当たりのマンション賃料は、都心5区で新築が大型6,437円(前期比4.6%上昇)、標準4,664円(同1.5%上昇)、小型4,447円(同変動なし)。既存が大型5,740円(同4.7%上昇)、標準4,280円(同1.4%上昇)、小型4,196円(同0.1%上昇)となった。いずれも大型タイプは前期の最高値を更新、標準タイプも最高値だった。小型はほぼ横ばい。

 都心23区では、新築が大型5,295円(同1.7%上昇)、標準3,390円(同0.4%下落)、小型3,727円(同0.1上昇)。既存は、大型4,726円(同1.5%上昇)、標準3,140円(同0.4%下落)、小型3,522円(同0.1%上昇)となった。新築・既存ともに、大型タイプは上昇したが、標準と小型タイプはほぼ横ばい。大型タイプは前期の最高値を更新した。

 1平方メートル当たりのマンション価格は、都心5区で新築が大型208万6,000円(同6.5%上昇)、標準138万1,000円(同5.7%上昇)、小型125万4,000円(同8.5%下落)。既存が大型138万9,000円(同6.8%上昇)、標準109万7,000円(同3.3%下落)、小型106万3,000円(同3.5%上昇)。新築の大型と標準タイプは上昇したが、小型タイプは低下。既存の大型タイプは上昇したが、標準タイプは前期比で低下した。

 都心23区では、新築が大型177万6,000円(同15.3%上昇)、標準109万6,000円(同6.8%上昇)、小型116万6,000円(同1.9%下落)。既存が大型89万5,000円(同9.6%上昇)、標準80万5,000円(同1.5%上昇)、小型86万6,000円(同3.5%下落)。新築および既存の両方で、大型と標準タイプが上昇し、1998年調査開始以来最高値。既存の標準タイプは12期連続上昇となった。小型タイプはいずれも低下したものの、例年と比べて高い水準。

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