不動産ニュース / 開発・分譲

2019/11/25

事業創造へ、新コンセプトの物流施設/GLP

「GLP ALFALINK 相模原」完成予想図
敷地中央に設けられる共用棟「リング」。ペデストリアンデッキで各棟とつなぎ、車歩分離により安全性を高める

 日本GLP(株)は25日、大規模物流施設の新ブランド「ALFALINK」を発表。第1号物件を神奈川県相模原市に開発する。

 これまで物流施設開発で追求してきた効率化・最適化に加え、「Open Hub」「Integrated Chain」「Shared Solution」のコンセプトのもと、今までにない価値や事業を創造していく拠点としての物流施設づくりに取り組む。クリエイティブディレクターの佐藤 可仕和氏のディレクションにより、コンセプト、ネーミング、ロゴデザイン、建築空間デザインなどを進めた。

 初弾物件である「GLP ALFALINK 相模原」(相模原市中央区)は、圏央道「相模原愛川IC」から約4.3km、「相模原IC」から約7.1kmの約30万平方メートルの敷地に、6階建て3棟、4階建て3棟の計5棟を建築する。総延床面積は約65万平方メートル、総開発費用は約1,400億円と、物流拠点としては国内最大級の開発プロジェクト。

 これまで人に見せることを意識してこなかった倉庫をオープンにし、高い物流品質や職場環境を訴求することで、「プロフィットセンターへと変えていく」(同社代表取締役・帖佐義之氏)方針。環状にデザインされた共用施設「リング」を敷地中央に開設。レストラン、シェアオフィス、カフェテリア、カンファレンスルームなどの共用施設を設け、テナント企業のみならず地域にも開放する。また、ベンチャー企業との交流も促進、新な事業機会創出につなげていく。
 建物は工場用途や冷蔵・冷凍倉庫にも対応可能な区画を用意し、施設内にターミナルも設置することで、商品企画から生産、加工、保管、配送までの一気通貫が可能な物流施設を実現。さらに、テナント企業の省人化・自動化のサポートに向け、雇用支援プラットホームの提供や施設利用アプリの導入などを進め、テナント企業のビジネスの進化をサポートする。

 さらに約1万平方メートルの開発未着手エリアは、実験場およびショーケースとして開放する計画。「無人トラック運転などの実証実験などに利用してもらうことをイメージしている」(同氏)。

 1棟目となる「GLP ALFALINK相模原1」は2020年着工、21年8月竣工予定で、全体竣工は24年2月を見込む。すでに多数の引き合いを受けており、「入居希望テナントの要望により、棟数を含めて開発計画が変わる可能性もある」(同氏)という。

 今後、中部や関西でも同ブランドの施設開発を進めていく考え。

「バックヤードであった物流施設をプロフィットセンターへと変えていく」と語る帖佐社長

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