不動産ニュース / 開発・分譲

2019/12/23

木造3階建ての自社ビルを建設/ポラスグループ

住宅品質保証本社の完成イメージ

 ポラスグループは20日、同社のオリジナル構造部材を使った木造3階建てビルの構造見学会を開催した。竣工後は、同グループで住宅の引き渡し前の品質検査等を手掛ける住宅品質保証(株)の本社とする。

 敷地面積約895平方メートル、延床面積約1,726平方メートルの地上3階建て。(株)ポラス暮し科学研究所が開発した、住宅向けに一般流通している集成材をビスにより集束することで、大断面とほぼ同等の部材として設計できる「合せ柱」と、同様に流通している断面・長さの集成材を住宅向けプレカット加工機で加工し、縦方向に重ねて大スパンを可能にした「重ね繋ぎ梁」を採用。さらに3層4プライのCLTを耐力壁として利用。サイズの異なる4種類のCLTを使うことで、引き抜き金物の配置数量を合理化。さらに今回、合せ柱を立てた後、CLTを縦に組み込み、それらを梁で挟み込んだ上で、アンカーでとめる独自の接合方法も開発。施工の省力化を実現した。外壁の一部はカーテンウォールとする予定で、外観からも「木でできたビル」ということが分かるようにする。

 総事業費は約6億円。竣工は2020年3月7日、業務開始は同月中旬の予定。

 また、ポラテック(株)木建推進課では、木造の非住宅建設にも力を入れており、今回のビル建設のノウハウ等を生かし、積極的な提案を行なっていく考え。

CLT耐力壁を独自の方法で接合

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CLT

木材板を積層接着した厚型のパネル。英語のCross Laminated Timberの略で、和訳は「直交集成板」である。 CLTは、板の層を繊維方向が直交するように交互に張り合わせたもので、高い寸法安定性、優れた断熱性があるほか、CLTを柱や梁とする構造は軽量で耐震強度を確保できるとされている。

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