不動産ニュース / ハウジング

2020/3/5

早稲田H、「究極の寝室」普及へショールーム

ショールーム内部

 無垢材、珪藻土等の自然素材を内装材に使った健康住宅の注文建築、リフォーム等を手掛ける早稲田ハウス(株)(千葉県松戸市、代表取締役社長:金光容徳氏)は4日、同社が普及を進めている「究極の寝室」のショールームを、東京・上野に開設した。

 同社は、2007年から空気の質にこだわった「健康住宅」の供給に特化。「究極の寝室」は、11年から戸建注文住宅に標準としているもので、炭塗料の下塗り、オビ杉無垢材のフローリング、天然珪藻土の壁と天井、抗酸化水溶液の散布により、化学物質を一切放散せず、埃が舞い散らない空間とすることで、睡眠の質を高める。これまで、160棟に施工してきた。6畳大のリフォームの場合、施工費は約200万円。

 ショールームは、健康住宅の施工で同社と協業している(株)ヤワタホーム(千葉県成田市、代表取締役:八幡英毅氏)の東京ショールーム(東京都台東区)に設置した。広さは約8畳大で、ベッド周辺の電磁波対策も施している。「F☆☆☆☆(Fフォースター)」部材を使った一般的な居室を隣に設け、空気質の違いを比較できるようにした。宿泊体験もできる。

 早稲田ハウスは、千葉県松戸市・流山市周辺を営業基盤とし、「究極の寝室」の全国への普及は難しいことから、ヤワタホームをはじめとした全国の住宅メーカーや工務店とパートナーシップ契約を結び、認知度向上と拡販を目指す。また、3月には米国で特許を取得したほか、中国・台湾・香港・韓国でも特許取得の準備を進めており、アジア・欧米への普及も目論む。欧米ではDIY文化が盛んなことから、DIYキット(69万8,000円)を前面にアピールする。

 同日会見した、早稲田ハウスの金光社長は「健康住宅をご評価いただいているユーザーすべてから聞かれたキーワードが『睡眠』だったことから、“究極の寝室”に取り組んできた。良く眠れる寝室は住む人の健康を決定づける大きな要素だが、その効果は言葉ではなかなか言い表せないので、宿泊型モデルハウスや子育て世帯向けカフェを通じてその良さを伝えてきた。健康が改善したという入居者の声もたくさんいただいている。睡眠が変われば人生が変わる。寝室から社会を変えていきたい」と抱負を述べた。

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