(株)長谷工コーポレーション、熊谷組(株)など総合建設会社20社は9日、AI・画像解析を応用した「配筋検査システム」について、2020年度中に「配筋チェック機能」の現場試行をスタートすると発表した。
同研究は、20社による共同研究開発契約に基づき、19年4月から進めているもの。施工管理者の習熟度にかかわらず効率的で正確な配筋検査を可能とし、適切な配筋施工の実施を支援するシステムの開発を目指している。
同システムはタブレット端末を使った「配筋チェック機能」と、特殊カメラ等を使った「配筋検査機能」を統合。「チェック機能」は、配筋写真を撮影し、ディープラーニングと画像処理によって配筋の径と本数、ピッチ等を算出する。「検査機能」では、配筋映像を撮影することで、配筋の形状を自動計測で、そのデータを検査項目に併せて変換・照合すると帳票への自動入力が可能になるという。また、両機能で必要になる設計データについては、研究において基本フォーマットを検討し、AIエンジンによってデータベース化する。
将来的には、各社における現場での試行・改良を繰り返すことで、システム性能を向上させる方針。