不動産ニュース / 調査・統計データ

2020/3/19

不動産私募ファンド、市場規模は20兆円超に

 (株)三井住友トラスト基礎研究所は18日、「不動産私募ファンドに関する実態調査2020年1月」の結果を発表した。国内不動産を対象に不動産私募ファンドを組成・運用している不動産運用会社109社を対象にアンケートした。1~2月に調査し、有効回答数は43社。

 19年12月末時点での不動産私募ファンドの市場規模は、運用資産額ベースで20兆2,000億円(前回調査〈19年6月末時点〉比約9,000億円増)と推計。1兆5,000億円増加し前回調査に比べ増加ペースはやや鈍化したものの、市場規模は20兆円を超え、過去最高額を更新した。

 デット資金の調達環境については、良好な状態が継続。「普通」が24件で最多となり、「緩い」の15件を上回った。「厳しい」という回答が3件だった。

 19年7~12月の物件取得状況は、「取得した」という回答が67%と、高い水準を維持。物件取得に至らなかった理由については、「価格目線が合わなかった」が6割超を占めた。
 物件の売却状況については、「売却した」との回答は38%に。売却しなかった理由は、すべての回答者が「当初から予定がなかった」と答えた。

 投資対象物件タイプについては例年通り、「オフィス」、「住宅」、「商業施設」、「物流」がそれぞれ20%前後で拮抗している。一方で、今後投資に注力していきたい物件タイプは、「オフィス」、「住宅」が20%。「物流」が18%、「ホテル」が17%、「商業施設」が12%に。国内・海外投資家の商業施設に対する投資意欲が減退していると考える運用会社が増加しており、注力していきたい物件タイプにも影響を及ぼしていると考えられる。

この記事の用語

私募ファンド

投資家から資金を募って運用する事業のなかで、資金を募る対象者が狭く限定されているものをいう。また「プライベートファンド」ということもある。

続きはR.E.wordsへ

動画でチラ見!

第18回 ジバコー 「原点」を語る

ニュースはこちら

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2025年11月号
再注目の民泊。市場動向、運営上の課題は?
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2025/10/1

「海外トピックス」を更新しました。

vol.433 世界遺産都市マラッカの医療ツーリズム環境【マレーシア】」を更新しました。

医療を目的に渡航する「医療ツーリズム」。マレーシアは近年、その医療ツーリズムの拠点として成長を遂げています。今回は、歴史的街区が有名な国際観光地マラッカの病院を取材。多くの医療ツーリストを受け入れている環境について探りました。…続きは記事をご覧ください☆