不動産ニュース / 開発・分譲

2020/6/26

曜日単位で貸し出す新スタイルのオフィス

入り口そばには大きなカウンターを設置。コミュニケーションのきっかけにもなるテーブルゲームも備える
東京タワーを望む屋上スペース。Bluetoothスピーカーで音楽も流すこともでき、パーティの会場として活用できる

 サンフロンティア不動産(株)は25日、曜日貸しのシェアオフィス「WEEK(曜日オフィス)」(東京都港区)を報道陣に公開した。

 都営大江戸線・浅草線「大門」駅から徒歩4分、「芝大門MFビル」(東京都港区)の8階に位置。同物件は、同社が不動産再生事業を行なう前提で2012年に取得した1990年築、8階建てのビル。延床面積約2,424平方メートル。8階のテナントが移転したため、1フロア全体(約215平方メートル)と屋上等を改修し「WEEK」を開発した。

 「WEEK」は、日・週・月単位ではなく、曜日単位で1フロア全体を1企業向けに貸し出すオフィス。1日単位でコワーキングスペース等を利用するには予約の手間がかかり、コストも嵩むと感じる企業が多いため、1ヵ月単位(最初のみ3ヵ月)で契約でき、週に1度、決まった曜日のみ利用できる“曜日制”を導入。賃料は抑えつつ、什器や設備等は1社単独では用意できないハイグレードなものを提供する。

 スタッフが集いやすいよう、入り口付近には大人数が集えるカウンターテーブルを設置。その他、最大12人掛けの大テーブルや、ラフに座れるひな壇形式の席など多様なスペースを設けた。屋上はシンクやテーブル、ソファ等を備え、東京タワーを借景にイベントやパーティを楽しめる環境としている。
 付帯設備としてプリンター、プロジェクター、スクリーン、企業ごとに利用できるロッカーとキャビネットなどを用意。また、ウォーターサーバー、コーヒーマシン、無人コンビニ等も設けた。利用料金は賃料に含む(無人コンビニの商品購入代金は別)。
 セキュリティ面では、スマートロックを採用して各企業が利用曜日のみ解錠できるように した。

 同社リプランニング事業部企画開発グループ係長の猪俣俊輔氏は、「週に1度だけ利用するスペースでありながら、法人登記もでき、自社専用のロッカーも確保できるなど“ホーム感”がある点も特徴です」とコメント。問い合わせ数は案内開始から4日間で4~50件にのぼり、IT系のスタートアップ企業からの引き合いが強いという。

大テーブル、ボックス席など多様なスペースを用意
無人コンビニなど、付帯設備も充実させた

この記事の用語

リモートワーク

従業員が、情報システムを利用して自宅など職場以外の場所で勤務すること。英語のremote working(リモート ワーキング)である。

続きはR.E.wordsへ

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