
三菱地所(株)は10日、将来的な再開発に向け、所有する「北海道ビル」(札幌市中央区)を2022年度内に閉館すると発表した。
同ビルは、1962年12月に開館。敷地面積約2,539平方メートル、延床面積約2万5,951平方メートル、鉄骨鉄筋コンクリート造地上9階地下2階建て。
当時の東京・丸の内のオフィスビルと同等の諸設備を備えた大規模オフィスビルとして、北海道における本格的なオフィスビルの草分け的存在だった。雪まつりの際にはビル内を休憩所として開放するなど、市民に「道ビル」として親しまれてきた。
2000年には、外装を含めた全面リニューアルを行ない、北海道庁やサイロなどの北海道を象徴する赤レンガのタイルから、現在のアルミパネルの外装に刷新。全館個別空調も採用した。