不動産ニュース / 調査・統計データ

2020/8/4

都心Aクラスビル、賃料は小幅な上昇

 三幸エステート(株)は4日、(株)ニッセイ基礎研究所と共同開発した成約賃料に基づくオフィスマーケット指標「オフィスレント・インデックス」(2020年第2四半期(4~6月)版)を公表した。

 東京都心部のAクラスビル(延床面積1万坪以上、基準階床面積300坪以上、築年数15年以内)の坪当たり賃料は、3万8,871円(前期比132円上昇)と、小幅な上昇となった。今回は緊急事態宣言に伴う外出自粛によりリーシング活動は停滞を余儀なくされたものの、きわめて引き締まった需給バランスに変わりはなかった。賃料水準を見直す動きは限定的で、坪当たり賃料は4万円前後での天井感が続いている。空室率は0.6%(同変化なし)と横ばい。00年第1四半期の統計開始以来となる最低値が4期連続している。

 Bクラスビル(基準階面積200坪以上でAクラスに含まれないビル)は、坪当たり賃料は2万1,883円(同58円下落)と、3期連続で下落した。上昇傾向の続いていたBクラスでも坪当たり2万2,000円前後で天井感が広がりつつある。空室率は0.7%(同0.3ポイント上昇)と4期ぶりに上昇した。

 Cクラスビル(基準階面積100坪以上で200坪未満、築年数制限なし)は、坪当たり賃料が1万9,301円(同1,851円下落)となり、8期ぶりに下落に転じた。空室率は1.1%(同0.5ポイント上昇)と、統計開始以来の最低値から4期ぶりに上昇に転じた。

記事のキーワード 一覧

動画でチラ見!

座談会「事故物件に立ち向かう」

掲載誌はこちら

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2025年8月号
社員が成長すると、会社も伸びる!
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2025/7/5

「月刊不動産流通2025年8月号」発売中!

月刊不動産流通研究所2025年8月号」が発売となりました!
特集は、「今こそ! リスキリング」。社会が目まぐるしく変化する中で、不動産事業者も取り巻く環境に適応するためのスキルアップが不可欠です。本特集では、新たな課題への対応や業績向上に向け社員の「リスキリング」支援に取り組む事業者に着目。その狙いや取り組み、効果を紹介します。