不動産ニュース / 開発・分譲

2020/9/9

「東京ポートシティ竹芝オフィスタワー」、14日に開業

「東京ポートシティ竹芝オフィスタワー」外観

 東急不動産(株)と鹿島建設(株)は、9月14日に「東京ポートシティ竹芝オフィスタワー」(東京都港区)を開業する。

 ゆりかもめ「竹芝」駅徒歩2分に立地。「東京ポートシティ竹芝」は約1万5,591平方メートル敷地にオフィスタワー、レジデンスタワーを開発し、国際ビジネス拠点を創出する国家戦略特別区域計画の特定事業。「浜松町」駅、「竹芝」駅、竹芝ふ頭をつなぐ歩行者デッキも整備する。レジデンスタワー(総戸数262戸)は6月30日に竣工、7月より入居を開始した。

 オフィスタワーは、敷地面積約1万2,156平方メートル、延床面積約18万2,052平方メートル、鉄骨造一部鉄骨鉄筋コンクリート造・鉄筋コンクリート造地上40階地下2階建て。

 低層フロア(1~5階)は、飲食店やコンビニなど21店舗ほか約350名を収容できるハイスペックなイベントホール、東京都立産業貿易センター浜松町館で構成。6階および9~39階はオフィスフロアとなり、20年度中にソフトバンク(株)本社およびグループ会社が入居する予定。WeWorkがデザインし、社内全席フリーアドレスとし、各フロア中央には共用ラウンジを用意。3フロアごとに中階段も設けるなど、イノベーションを創出しやすいオープンな環境を整えた。
 8階は、企業の研究開発、人材育成、ビジネスマッチングなどを支援する「クリエイションフロア」として、東急不動産が手掛けるシェアオフィス「Bisiness-Airport」や撮影スタジオとして利用可能な約250平方メートルの「ポートスタジオ」を用意した。2~6階には、緑に囲まれた憩いの空間として約6,800平方メートルのスキップテラスも整備した。

 同社とソフトバンクが協力して、AIやIoTなど最先端テクノロジーを活用したスマートビルとして開発。ビル内外の人流データや環境データを収集・解析し、アプリやビル内に点在するデジタルサイネージで飲食店舗等の混雑状況を配信するなど、オフィスワーカーや来街者に向けた快適な環境を整備するほか、店舗テナントのマーケティング支援、ビル管理に役立てていく。

 なお、「東京ポートシティ竹芝」は、竹芝エリアをデジタル×コンテンツ産業の集積による国際ビジネス拠点とすることを目指したスマートシティ構想「Smart City Takeshiba(スマートシティ竹芝)」プロジェクトの一環で、7月に東京都の「スマート東京(東京版Society5.0)」実現に向けた先行モデル構築プロジェクトに選定。ロボットなど最先端技術の活用やMaaS関連の社会実験にも参加している。

 9日の記者発表会で東急不動産代表取締役社長の岡田正志氏は「『東京ポートシティ竹芝』ではテクノロジーの力で混雑回避や非接触を実現。Withコロナの働き方につながる取り組みとなった。さまざまな実証実験を行ない最先端テクノロジーが実装されたこの竹芝が、都心型スマートシティの先進都市として東京の国際競争力を高めることができると確信している」などと抱負を述べた。

 ソフトバンク代表取締役社長執行役員兼CEOの宮内 謙氏は、「皆が活動する中心拠点として竹芝に本社機能を集結させた。イノベーションは異なる考えをもった人間がコミュニケーションすることで生まれる。WeWorkを利用し、各所でリモートでフレキシブルに働ける環境を整備する一方で、集うことでコラボレーションやアイディアが生まれる環境も重要だと認識している」などと話した。

2~6階に、緑に囲まれた憩いの空間スキップテラスも整備
アプリやビル内に点在するデジタルサイネージで飲食店舗等の混雑状況を配信

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