不動産ニュース / 開発・分譲

2020/10/1

下北線路街に、全国の個人商店が集積する商店街

屋外に席を用意しているテナントも多く、オープンな環境で飲食が楽しめる

 小田急電鉄(株)と(株)散歩社は1日、「下北線路街」(東京都世田谷区)内で展開する「BONUS TRACK」をグランドオープンした。

 「下北路線街」は、小田急電鉄が手掛ける、小田急小田原線「東北沢」駅~「世田谷代田」駅間に位置する線路跡地の再開発エリア。「BONUS TRACK」はその中にある、店舗と住宅が一体となったSOHO棟と商業棟からなる街区で、「世田谷代田」駅から徒歩1分に位置する。4月1日にオープンを迎えたが、その後緊急事態宣言が発令されたため一部の店が営業を自粛していたことから、改めてグランドオープンイベントを実施することにした。

 SOHO棟、商業棟合わせて14テナントが集積。同施設の開発に当たり小田急電鉄が周辺住民にエリアの課題等をヒアリングしたところ、「昔ながらの個人店が減り、魅力が落ちてしまった」との声が多く挙がり、同施設は全国各地にある個性的な個人商店が集積する場として開発。世界中の発酵食品の販売等を行なう「発酵デパートメント」や、秋田県の米や酒を販売する「お粥とお酒 ANDON」、下北沢のカルチャーを発信する書店「本屋 B&B」等で構成した。また、世田谷区では空き家の増加が課題となっていることから空き家再生事業を手掛ける「omusubi不動産」も誘致した。

 オープンイベントでは、小田急電鉄生活創造事業本部開発推進部課長の橋本 崇氏は4月1日からの道のりを振り返り、「根強いファンがいる各地の個人商店が出店しているため当初は全国から各店目当てのお客さまが訪れると想像していたが、コロナ禍の影響でそうした動きはあまり見られなかった。その代わり、自宅で過ごす時間が増えた周辺住民がたくさん来てくれた。思い返してみると、この期間は地域と施設の関係性をじっくり構築するのにとても有益な時間だった」とコメント。「今後は他地域の人やインバウンドにも利用してもらいたいが、引き続き地元の方の意見を聞きながら、地域に愛される施設にしていきたい」などと話した。

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