不動産ニュース / 調査・統計データ

2021/1/5

令和元年の屋上緑化、前年比2割増

 国土交通省はこのほど、令和元年(2019年)の「全国屋上・壁面緑化施工実績調査」結果を発表した。調査対象は全国の造園建設会社、総合建設会社、屋上・壁面緑化関連資材メーカーなど539社。回答数は276社。調査は19年11月~20年1月に実施した。

 同年の屋上緑化の施工面積は約19.7haと、前年を約3.2ha(19.3%)上回った。新型コロナウイルス感染症を想定した「新しい生活様式」におけるソーシャルディスタンスを考慮して、約5万7,000人分に相当する。壁面緑化の施工面積は約7.5ha(前年比約2.5ha増)。

 屋上緑化の建物用途別施工面積割合は「工場・倉庫・車庫」(24.9%)が最も大きく、過去最高となった。次点は「商業施設」(18.1%)。

 壁面緑化の建物用途別施工面積割合は、「その他サービス・娯楽施設」(8.8%)が割合、施工面積(6,598平方メートル)とも過去最高を記録した。この区分の大部分を占めるのはホテル等の宿泊施設で、近年のインバウンド需要を見越して、外壁やエントランスなどで壁面を緑化した事例の増加がみられた。

 調査を開始した00年から20年間の累計施工面積は、屋上緑化は約537ha、壁面緑化は約103haとなった。

記事のキーワード 一覧

この記事の用語

屋上緑化

樹木・植物などを建造物の屋上に設置し、緑化すること。 近年ではヒートアイランド現象を緩和するために屋上緑化が非常に有効であることが認識されるようになってきた。

続きはR.E.wordsへ

動画でチラ見!

第18回 ジバコー 「原点」を語る

ニュースはこちら

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2025年5月号
「事故物件」、流通の課題は?
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2025/4/21

「記者の目」を更新しました

有事に立ち向かうエリアマネジメント」を公開しました。

エリアの価値向上に大きく寄与する複合開発。住宅や商業施設、公共施設、教育施設や図書館、クリニックなどが一体的に整備されることで、再開発されたエリア内で日常生活が完結できるような、利便性の高い生活環境が整うケースもありますが、その規模感の大きさから有事の際に全体が連携できるのかといった懸念も…。今回は、オフィスビル・賃貸マンション・分譲マンションの3棟からなる複合開発「MEGURO MARC」を取材。防災対策の本音を調査しました。