不動産ニュース / 調査・統計データ

2021/3/3

20年のリフォーム市場、ほぼ前年並みの6.5兆円

 (株)矢野経済研究所はこのほど、2020年の住宅リフォーム市場に関する調査結果(速報値)を発表した。同社専門研究員による市場規模算出および文献調査によるもの。

 20年のリフォーム市場規模は6兆5,333億円(前年比0.03%増)と推計。4月に発令された緊急事態宣言の影響で当初は大きく落ち込んだものの、その後徐々に落ち着きを見せ、ほぼ前年並みに回復した。レジャーや旅行への支出が減った分、長期化する在宅時間に対応するため、住空間への支出が増加したと見ている。

 分野別では、「設備修繕・維持」分野は0.3%増と前年並みを維持。DIY需要が後押しとなり、「家具・インテリア」分野は7.6%増となった。一方で、「増改築工事(10平方メートル超+10平方メートル以下)」分野は11.4%減となった。

 なお、同年第4四半期の住宅リフォーム市場規模は、2兆1,064億円(前年同期比14.6%増)と推計した。

 21年については、約6兆4,000億~6兆7,000億円で推移すると予測。新型コロナウイルス感染症が市場に与える影響は大きく、リモートワーク(在宅勤務)をはじめとした新しい生活様式に対応するリフォームを中心に、住宅関連への投資が進むとみている。一方で、感染状況が落ち着いた場合、レジャーや旅行への支出が増加し、リフォームへの支出を控える傾向となり、市場が低迷する可能性も高いとした。

この記事の用語

リモートワーク

従業員が、情報システムを利用して自宅など職場以外の場所で勤務すること。英語のremote working(リモート ワーキング)である。

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