
グッドルーム(株)は9日、登録有形文化財をリノベーションした「GOOD OFFICE新橋」(東京都港区)のオンライン内覧会を実施した。
1932年竣工、建築金物の製造販売を手掛ける合資会社堀商店のオフィスとして建てられた「堀ビル」を活用。同ビルは、テラコッタタイルや特徴的な外観を有し、98年に国の登録有形文化財に登録されている。(株)竹中工務店が、歴史的建築物を保存活用する「レガシー活用事業」の一環で同ビルを借り上げ、ビルのオリジナルの意匠を生かして改修補強工事を実施。グッドルームが転借し、シェアオフィス「GOOD OFFICE」として運営する。4月1日に開業済み。
JR他「新橋」駅から徒歩2分、外堀通り沿いの交差点の角地に立地。敷地面積は192平方メートル。鉄筋コンクリート造地上5階地下1階建て、延床面積は875平方メートル。地下1階がミーティングルームとオフィス、1階がラウンジ・カフェ、2~5階がオフィススペースで屋上にはテラスも設置した。オフィスは2・3名用~10名用まで全20室(面積12.08~55.83平方メートル)。月額賃料は13万円台~70万円台。4階は、建築系の大企業とベンチャーをつなぐオープンイノベーションフロアとし、専任のコミュニティマネージャーも用意する。
内覧会で挨拶した同社代表取締役の小倉弘之氏は、「当社は古い建物のスペースをシェアオフィスに改修することが得意だが、ここまで歴史のある建物は初めて。今回、新たなチャレンジとして築約90年という建物を手掛けた。GOOD OFFICEは現在、都内6拠点ほか大阪・福岡でも展開しているが、新橋はフラッグシップという位置づけで展開していく」などと話した。
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