不動産ニュース / 調査・統計データ

2021/4/23

4人家族、「1人1部屋あったら幸せ」が70%超

 アットホーム(株)は23日、「4人家族が幸せに暮らすために必要な住まいの条件」調査の結果を発表した。

 全国の0~19歳の子供2名と、自分と配偶者の計4名で同居している30~50歳代の既婚男女420人に、“4人家族が幸せに暮らすために最低限必要”だと思われる設備・仕様について調査した。

 間取りについて、現在の住まいは「4LDK」が34.5%でトップ、2位は「3LDK」(32.1%)となり、これらが回答の6割超を占めた。また、4人家族が幸せに生活するために最低限必要だと思う間取りについては、現在3LDKに住んでいる人は、「今と同じ(3LDK)」(66.7%)が最多。一方、現在4LDKに住んでいる人は「今と同じ(4LDK)」(53.8%)が半数となったものの、「今より狭い(4LDK以下)」も37.9%おり、もう少しコンパクトな間取りを求めている人が多いことが分かった。

 家の広さについては、現在の住まいは「60平方メートル未満」が22.5%と最多。一方、最低限必要だと思う広さは「60平方メートル未満」から「100~120平方メートル未満」まで約20%と同割合となり、多様な考え方があることが分かった。

 また、現在のリビングの広さは「~15畳」が44.5%と、半数近くを占めた。最低限必要だと思うリビングの広さも「~15畳」(37.3%)が最多だったが、「8畳以下」「~10畳」も現在の住まいを上回っており、今より狭いリビングでも構わない、という人もいた。

 最寄駅までの徒歩分数については、現在の住まいは「10分以内」(24.4%)が最多。次いで「15分以内」(23.2%)となった。最低限許容できる徒歩分数も「10分以内」(25.2%)、「15分以内」(22.2%)と同じ順位だった。

 あったら幸せだと思う仕様・設備については、キッチンでは「食器洗浄機」(53.6%)、バスでは「追い焚き機能付き」(63.3%)、屋外設備では「駐車場2台以上」(51.7%)となり、居室については「1人1部屋(4部屋)」が73.1%と最多だった。

 同社では2017年に実施した調査結果と比較。最低限必要な「広さ(延床面積)」と最低限許容できる「最寄り駅までの徒歩分数」については、「広さ」はほぼ同じ結果だったが、徒歩分数は「15分未満」の割合が増え、ニューノーマル時代を迎え、多様化している可能性を示唆している。

記事のキーワード 一覧

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2024年5月号
住宅確保要配慮者を支援しつつオーナーにも配慮するには?
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2024/4/5

「月刊不動産流通2024年5月号」発売開始!

月刊不動産流通2024年5月号」の発売を開始しました。

さまざまな事情を抱える人々が、安定的な生活を送るために、不動産事業者ができることとはなんでしょうか?今回の特集「『賃貸仲介・管理業の未来』Part 7 住宅弱者を支える 」では、部屋探しのみならず、日々の暮らしの支援まで取り組む事業者を紹介します。