不動産ニュース / 調査・統計データ

2024/4/25

23区オフィス空室率、3四半期連続で改善

 (株)ザイマックス不動産総合研究所は25日、「オフィスマーケットレポート東京 2024Q1」を発表した。

 当期(24年1~3月期)の東京23区の空室率は3.22%(前期比0.19ポイント下落)と、3期連続で下落となり、改善が進んでいる。解約予告済み・募集中の面積を加えた募集面積率は4.73%(同0.29ポイント下落)と、5四半期連続して下落した。解約予告を上回る新規入居の増加が継続していることが明らかとなった。

 空室増減量は、増加が13万1,000坪(同6,000坪減)、減少が16万2,000坪(同1万3,000坪減)と、空室面積の減少が増加を上回った。空室在庫の減少割合を示す空室消化率は35.1%(同0.6ポイント上昇)に。

 新規賃料の水準を示す新規成約賃料インデックスは94(同6ポイント上昇)。過去1年の前期比はプラスマイナス2ポイント程度で収まっていたが、今期は6ポイントと比較的大きく変動した。
 新規賃料が上昇した物件の割合から下落した物件の割合を引いた成約賃料DIはマイナス1(同3ポイント上昇)で、14四半期連続のマイナス圏。ただし、マイナス幅は3期連続で減少しており、依然マイナス圏ではあるものの、賃料反転の可能性が示唆される0ポイントに近付いてきた。

 新規賃料と継続賃料の両方を含む支払賃料インデックスは101(同1ポイント下落)。全契約の平均フリーレント月数は2.6ヵ月(同0.5ポイント上昇)、フリーレントあり契約の平均フリーレント月数は4.5ヵ月(同0.4ポイント上昇)。フリーレント付与率については、1日以上が56.7%(同5.8ポイント上昇)、2ヵ月以上が45.9%(同4.2ポイント上昇)、6ヵ月以上が22.1%(同6.5ポイント上昇)となった。

記事のキーワード 一覧

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2024年5月号
住宅確保要配慮者を支援しつつオーナーにも配慮するには?
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2024/5/1

「海外トピックス」を更新しました。

サントスの「動く博物館」と中心街の再活性化【ブラジル】」を更新しました。

ブラジル・サンパウロ州のサントスでは、旧市街地2.8キロをめぐる「動く博物館」が人気となっている。1971年には一度廃止された路面電車を復活して観光路面電車としたものだが、なんと日本から贈られた車両も活躍しているという。