不動産ニュース / 開発・分譲

2021/5/21

ZEB化の効果検証。エネルギー消費量は大幅減/奥村組

ZEB化改修した奥村組技術研究所管理棟

 (株)奥村組は20日、ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)化改修した自社オフィスビルについて、運用段階における省エネルギー効果の検証結果を公表した。

 同社はZEBの実現・普及に向け、(一社)環境共創イニシアチブが公募したZEBプランナーに申請、2018年2月に認定登録された。さらにZEBプランナーとして、自社オフィスビルである奥村組技術研究所管理棟(1986年竣工)をZEB化改修し、2020年2月に供用開始。同ビルをZEB実証施設とし、導入した設備システムの省エネ効果やエネルギー消費量の実態把握、より効果的な運用方法などを検証してきた。

 同ビルの20年度(20年4月~21年3月)のエネルギー消費量は、基準建築に対して84%減を達成。設計値の76%減を上回る結果を得られた。特に、自動調光型のタスク・アンビエント照明の運用にあたり、執務者へのアンケート結果に基づき照度の適正化を図ったことで、照明設備のエネルギー消費量を大幅に削減できたという。
 また、執務者を対象に室内環境の満足度を調査したところ、9割近くが改修前に比べて快適になったと回答した。

 今後は、ウェルネスの観点も併せて、さらに検証を進める計画。また、BCPの観点から、蓄電システムの新設も予定しており、これらの検証および結果を今後も継続公表していく。

記事のキーワード 一覧

動画でチラ見!

第18回 ジバコー 「原点」を語る

ニュースはこちら

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2025年5月号
「事故物件」、流通の課題は?
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2025/4/21

「記者の目」を更新しました

有事に立ち向かうエリアマネジメント」を公開しました。

エリアの価値向上に大きく寄与する複合開発。住宅や商業施設、公共施設、教育施設や図書館、クリニックなどが一体的に整備されることで、再開発されたエリア内で日常生活が完結できるような、利便性の高い生活環境が整うケースもありますが、その規模感の大きさから有事の際に全体が連携できるのかといった懸念も…。今回は、オフィスビル・賃貸マンション・分譲マンションの3棟からなる複合開発「MEGURO MARC」を取材。防災対策の本音を調査しました。