不動産ニュース / 開発・分譲

2021/6/1

オープンスペースでのリモート会議に適した音環境を実証

リモート会議に適したレイアウト例

 三井デザインテック(株)は5月31日、オープンスペースにおける「リモート会議中の音環境」に関する実証実験について発表した。

 リモート会議が広く定着する中、オープンスペースでのリモート会議が増加しており、「周囲の音がリモート会議の邪魔になる」「リモート会議中の声や音が周囲の迷惑になる」といった課題が顕在化してきている。今回、そうした課題への対策を検討するべく、NECネッツエスアイ(株)とトリノ・ガーデン(株)の協力のもと、スペース(空間のつくり方)とガジェット(マイク・スピーカー)の2つの視点から実証実験を実施。調査期間は2021年3月12・15・16日、調査場所は三井不動産本社オフィスのある日本橋室町三井タワー11階、同ビル21・22階のNECネッツエスアイ日本橋イノベーションベース。

 実験では、それぞれの課題に対して、スペース・ガジェット双方で周辺への影響を検証。スペースについては、開放性や遮蔽物の種類等を踏まえて、代表的な9パターンを選定。ガジェットは、設置方法や適正人数等を踏まえ、置き型(マイク・スピーカー・カメラ)3種、ヘッドセット・イヤホン2種など、代表的な11機種を選定し検証した。

 実験結果では、オープンスペースにおける遮蔽物(壁や衝立等)の数量や位置、吸音性能のあるオフィス家具の種類、動線の確保の仕方等によって、周辺に及ぼす影響の違いを確認。ある程度の開放性を持たせることも、周辺への影響を低減する上で効果的であること等が分かった。
 同様に、適したガジェットについては、周囲への音の伝達(スピーカー)、周囲の音の収集(マイク)について、機種ごとにオープンスペース、個室会議室に適した特長があり、オープンスペースで使用されていたガジェットが、性能的には個室会議室の方が適している等が判明している。

 同社では、今回の検証結果を、新たなワークスタイル・ワークプレイス戦略の提案に活用していくと共に、7月に移転予定の新本社での実験結果に踏まえたスペースとガジェットの導入を予定している。

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