不動産ニュース / 開発・分譲

2021/6/23

溝の口に地域とつながるリノベ複合施設

築47年のビルをリノベーションした複合施設「BOIL」外観
エントランス前には地域住民も集える広場を設置。キッチンカーも常設する

 リノベる(株)と(株)NENGOは23日、複合施設「BOIL(ボイル)」(川崎市高津区)の7月3日オープンに先駆け、内覧会を開催した。

 同施設は、東日本電信電話(株)(NTT東日本)が所有する築47年のビルをリノベーションしたもの。敷地面積3,490.88平方メートル、延床面積1,293.77平方メートル、鉄筋コンクリート造地上3階建て。
 同ビルは、長きにわたり通信ビルとして活用されてきたが、建物内に利用していないスペースが発生していたことから、リノベるにリノベーションを依頼。より深く地域や暮らしを支え、新たな文化や価値を生み出す発信基地として再生した。リノベるが企画、設計・施工、運営マネジメントを実施、約40年間地元のまちづくりに取り組んできたNENGOがリーシング、集客を担う。

 地域での認知度が高いことから、タイル貼りでレトロ感のある外観はそのままに。エントランス横のパーキングを地域住民も集える広場に変更し、コーヒースタンドのキッチンカーを常設する。
 1階にはシェアキッチンを設置。天井を躯体現しとし、高さを確保した。1日カフェや料理教室、家族とのコミュニケーションの場、開業までのチャレンジショップなどに利用できる。すでにトルティーヤを提供する店舗の利用が決まっており、毎週火曜日に出店する予定。利用料金は1時間3,300円、7時間で1万6,500円(いずれも税込み)。また、スタジオ不足の問題解消、カルチャーの発展を後押しすべく、ダンススタジオも用意。秋にはオリジナルビールを販売するブルワリーも出店する予定。

 2階はコワーキングスペースとし、約60席を用意。小学5年生以上の子供同伴も可能、自宅・職場以外のワークスペースとして、コミュニケーションの場として利用できる。月額会員制で利用頻度や時間帯に合わせたプランがあり、フルタイム(8~21時)の月額利用料は1万9,800円~、ドロップインは1時間500円(いずれも税込み)。3階は、NTT東日本のサテライトオフィスとして稼働する。

シェアキッチンは、教室やチャレンジショップ、家族とのコミュニケーションの場などに利用できる
コワーキングスペースには約60席を用意。小学5年生以上の子供も利用可能

この記事の用語

コワーキングスペース

属性の異なる人々が共同で利用し、相互に交流することのできる仕事場。英語のcoworking space。業務のための場所を共有するだけでなく、利用者間の交流が生まれるところに特徴がある。また、交流を促すための行事などが実施される場合もある。

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