不動産ニュース / 開発・分譲

2021/6/29

野村不、関西で「PMO」新ブランド第1弾

「PMO EX新大阪」外観

 野村不動産(株)は、中規模ハイグレードオフィスの新ブランド「PMO EX」の第1号となる「PMO EX新大阪」(大阪市淀川区)を7月1日に開業すると発表した。関西エリアで初のPMOとなる。

 「PMO EX」は“グレード感や機能性は落とさずに、社員の出社率や業績に応じてワーキングススペースの利用面積を拡張・縮小できる柔軟性がほしい”というニーズに対応。PMOよりも各階フロア面積の広いビルを対象としてさまざまな面積帯の利用ができるようにし、共用スペースも充実させている。

 Osaka Metro御堂筋線「新大阪」駅徒歩5分、JR「新大阪」駅徒歩7分。専有面積各階約604平方メートル。コンクリート充填鋼管構造地上12階建て。2~4階には同日開業する「H1O 新大阪」を併設する。

 在宅勤務やテレワークの浸透により、オフィスで直接会うリアルなコミュニケーションの重要性にも注目が集まっていることから、入居者が自由に24時間利用できる共用ラウンジ「HUMAN FIRST SALON」を設置。入居者同士の交流を生み出すイベントスペースや、打ち合わせやソロワークなど目的に合わせて利用できるワークスペース、休息やリフレッシュしたいときに利用できるリラックススペースとしての側面を併せ持つ空間とした。

 また、顔認証によるセキュリティシステムを「PMOシリーズ」で初めてビル1棟に導入。IoTテクノロジーを活用したエレベータの自動呼出しや共用ラウンジやトイレの利用状況の見える化等を導入することで、コロナ禍での安心・安全性を向上させた。

 「H1O」を併設したことにより、同ビル入居者が会議スペースとして利用するなど、働き方に応じて場所を使い分けることができるようにしている。「H1O新大阪」は、全37区画。専有面積は【小】約12~17平方メートル、【中】約24~37平方メートル、【大】約40~52平方メートル。専有契約での完全個室となり、プライバシーやセキュリティを確保する他、間仕切り壁撤去も可能な拡張性に優れた設計となっている。コーヒーマシーン等の各種アメニティ、健康を意識したヘルシーフードの無料提供の他、来客の取次等の有人レセプションサービスも提供する。

 また、在宅勤務等で自宅のデスクやいすが長時間労働に適さず、体への負担を感じている人が増加していることから、デンマーク発祥の家具ブランド「BoConcept(ボーコンセプト)」のコラボレーション企画で生まれたモデルオフィスを初導入。モデルオフィスでのワーク体験やカスタマイズしたルームデザインおよびド「BoConcept」の家具販売等も行なう。

 今後は関西エリアで、22年5月開業予定の「PMO 四ツ橋本町」や「PMO EX 淀屋橋」(22年11月開業予定)等、22~25年にPMOシリーズ4拠点、H1Oシリーズ2拠点を計画している。

共用ラウンジ「HUMAN FIRST SALON」

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