不動産ニュース / 開発・分譲

2021/8/4

広島で「ナッジ」の考え方取り入れた物流施設

「GLP 広島II」イメージ

 日本GLP(株)は、マルチテナント型物流施設「GLP 広島II」(広島市中区)の開発を発表した。

 山陽自動車道「宮島スマートIC」より約16km、広島高速3号線「吉島IC」より約2km、広島港から約4kmと、西日本の物流拠点として広域配送に適しているほか、駅や住宅地にも近く雇用の確保が見込める立地。敷地面積約2万3,000平方メートル、延床面積が約5万平方メートル、地上5階建て。最大4テナントが入居可能。総投資額は約100億円。

 地震対策として耐震性能の高いブレース材を採用し安全性を確保するほか、外壁や屋根部分には強風対策・塩害対策を施すことで、建物の耐久性向上を図る。太陽光発電システムを設け、自家消費をテナントに無償還元し、補完としての再生可能エネルギーの購入と合わせることで、再エネ100%の達成を目指す。CASBEE(新築)、ZEB Ready、BELS認証を取得する予定。

 同社の施設としては初めて、建築家で、千葉大学予防医学センター特任准教授の原 裕介氏の監修のもと、「ナッジ」(行動科学の知見の活用により、「人々が自分自身にとってより良い選択を自発的にとれるように手助けする政策手法」のこと)の考え方を意匠デザイン等に採用。就業者の健康に配慮しながら生産性を高める快適な環境を整備する予定。その一環として、5階に海沿いの立地を生かすメザニン(中二階式の棚)付き休憩所を設置する。

 2022年1月に着工、23年1月に竣工を予定。

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