不動産ニュース / 開発・分譲

2021/9/13

業界初、CO2排出ゼロの賃貸マンション/三菱地所レジ

「ザ・パークハビオ 文京江戸川橋」でのCO2排出ゼロに向けた概念図

 三菱地所レジデンス(株)は13日、開発中の賃貸マンション「ザ・パークハビオ 文京江戸川橋」(東京都文京区、総戸数86戸)を、電力使用でのCO2排出量が実質ゼロとなる「ZEHマンション」とすると発表した。高層賃貸マンションでCO2排出がゼロになるのは業界初だという。

 東京メトロ有楽町線「江戸川橋」駅より徒歩1分。敷地面積569.20平方メートル。建物は鉄筋コンクリート造10階建てで、間取りはワンルーム~2LDK、専有面積は25.12~50.56平方メートル。入居開始は2023年6月下旬の予定。

 同社の賃貸マンションでは初めて、ZEH-M(高層ZEH-M Oriented)を採用し、断熱の強化や一次エネルギー消費量の削減を実施。共用部では、最適な太陽光発電の容量を東京ガス(株)と共同で算出。屋上に設置した太陽光パネルで発電した電力は共用部に供給する。夜間や天候不良で太陽光での発電量が不足している場合は、再エネ由来の非化石証書付き電力を東京ガスが供給することで、共用電力のカーボンニュートラルを実現する。

 専有部についても各住戸に非化石証書付き電力を供給する予定で、従来のザ・パークハビオに比べて、共用部では年間約12t、専有部では1戸当たり年間約1.1t、マンション全体では年間約106tのCO2が削減できる見込み。年間のCO2排出量は従来のザ・パークハビオの約63%に圧縮できるという。

 同社では、分譲マンションで採用している一括受電と太陽光発電を組み合わせたエコ電力システム「soleco」に加え、一括受電ではない賃貸住宅等の物件向けに太陽光発電と非化石証書付き電力の組み合わせでCO2排出をゼロにする新システム「soleco+」を構築。今後、「ザ・パークハビオ」ブランドで展開する賃貸住宅には原則標準導入していくという。

この記事の用語

ZEH

年間に消費する正味(ネット)のエネルギー量がおおむねゼロ以下となる住宅。ZEHは、ネット・ゼロ・エネルギー・ハウスの略称で、和製英語である。

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