野村不動産(株)は21日、シェアハウス&コワーキングスペース事業を始動したと発表した。
昨今、起業家やフリーランスのように「個」で働く人々の増加、場所に捉われないライフスタイル・ワークスタイルの多様化が進んでいる一方で、共感性や価値観によるつながりは依然として求められている。こうした社会の変容とターゲット顧客のニーズを捉え、同事業では、「時代を楽しむ働き方を、一緒につくろう」をコンセプトに、シェアハウスとコワーキングスペースが一体となった施設を企画。そこで暮らし、集う人々をオンライン・オフラインでつなぐコミュニティを運営し、コンセプトに共感する人々が日常的に共創できる場の提供を目指す。
事業化に先駆け、8月より実証プロジェクト「TOMORE(トモア)共創ライフ開発プロジェクト」を開始。「共創」が日常にある暮らしを体感できる参加型プロジェクトとして、オンライン会員制コミュニティ “TOMORE members” を立ち上げ、同じ目的や悩みを持つメンバー同士の交流機会を提供。多様な価値観で先進的なビジネスや働き方を実践するゲストのメンバー限定トークセッションなどを開催してきた。
11月には第2フェーズとして、東京・日本橋人形町に、メンバーが利用できるコワーキングスペースのあるコンセプトスペース「TOMORE zero」をオープンする。集中して仕事をする「ソーシャル・ワークスペース」と、偶発的な出会いとコミュニケーションを楽しむ「ソーシャル・リビング・ダイニング」の2つのゾーンで構成し、「ソーシャル・ワークスペース」ではミーティング室や集中ブースなど働くための場として4つのエリアを用意。「ソーシャル・リビング・ダイニング」は、靴を脱いで過ごせるような暮らしの要素を取り込んだ場に。アートに囲まれて発想を豊かにできるダイニングテーブルや、隠れ家的に仲間と集い語らうスペース、リラックスラウンジ、カフェエリアを用意した。
シェアオフィス「MIDORI.so」の運営等を行なうMIRAI-INSTITUTE(株)が運営を担い、運営スタッフがメンバー同士の緩やかなつながりを支援し、イベント等も開催していく。