不動産ニュース / 開発・分譲

2021/11/4

スマートホーム化をサポートするサービス/三菱地所

「HOMETACT」では、複数メーカーのIoT機器を一括制御できる

 三菱地所(株)は4日、住設機器や家電などのIoT機器をまとめて操作・管理できる総合スマートホームサービス「HOMETACT(ホームタクト)」を開発したと発表した。

 スマートホームの実現により、生活利便性の向上、自分の生活リズムに合った暮らしなどが実現できるにもかかわらず、ユーザー自身での設置・設定が難しい、機器により利用するアプリがばらばらでまとめて操作できない、コールセンターや緊急対応などのユーザー対応サービスが充実していないなどにより、なかなか普及が進んでいかないのが実情。そこで同社が、複数のメーカーのIoT機器を横断的に一括制御できるサービスを開発した。

 「HOMETACT」は、オリジナルアプリやスマートスピーカーでエアコンやテレビ、照明、カーテンといった複数メーカーの幅広いIoT機器をコントロールできるシステム。
 独自開発したアプリケーションは、直感的に操作できるデザインを採用。「おはよう」「行ってきます」といったシーンを設定すると、アプリのタップ操作などのワンアクションで、複数のIoT機器をまとめて動かすことができる。スマートスピーカーと組み合わせると、声による操作に加え、シーンアクションと一緒に音楽を流す、天気予報を確認するといったことも可能となる。

 さらに「マイルール」を設定すると、時間や位置情報などをトリガーに、複数のIoT機器をまとめて自動で動かすことも可能。例えば自宅から何メートルの位置を通過したら、エアコンの運転、浴室のお湯張り、スマートライト点灯を自動で行なうようにできるという。

 サービス利用開始前の設置・設定サポートを行なう「設置・設定サービス」や、ユーザー専用「コールセンター」の設置、接続機器の不具合からユーザの設定、フォローまで専門スタッフが対応する「駆けつけサービス」(予定)などのサービスも提供する。

 11月5日より入居開始予定の三菱地所レジデンス(株)の賃貸マンション「ザ・パークハビオ 麻布十番」の全戸に導入。今後パークハビオシリーズへの導入を進めると共に、分譲マンションへの搭載も進めていく考え

 三菱地所住宅業務企画部長の細谷 惣一郎氏は、「当社ではこのシステムを新しい住宅のHub、基盤として定着させていきたいと考えており、将来的にはゆくゆくは他社物件にも提供していきたい」と述べた。

モデル
アプリのインターフェイス。操作性にも配慮している
モデルルームでのでも風景。カーテンの開閉、ロボット掃除機の操作、照明やエントランス・玄関ドアの施錠・解錠がアプリで簡単に操作できる

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