(株)一五不動産情報サービスは11月30日、2021年10月期の「物流施設の賃貸マーケットに関する調査」結果を発表した。東京圏・関西圏で延床面積または敷地面積が1万平方メートル以上の賃貸物流施設の空室率等を四半期ごとに調査している。対象は東京圏513棟、関西圏151棟。
今期の東京圏における空室率は1.7%(前期比0.4ポイント上昇)で、3四半期連続での上昇となった。新規供給が120万7,000平方メートルに対し、新規需要も109万4,000平方メートルで、いずれも調査開始以来で最大となった。募集賃料は、1坪当たり4,580円(同110円上昇、2.5%上昇)で、緩やかな上昇傾向が続いている。
関西圏の空室率は1.1%(同0.7ポイント下落)。新規供給は22万6,000平方メートルに対し、新規需要が28万3,000平方メートルで若干上回ったことが、需給改善につながった。募集賃料は、1坪当たり4,030円(同10円下落、0.2%下落)とわずかな下落も、やや逼迫した需給環境を背景に、4,000円前後でおおむね横ばいとなった。