(株)ジェクトワンは1日、2016年に開始した空き家活用事業「アキサポ」の取り組みについて、プレス向け説明会を開催した。
同事業では、物件特性や地域のニーズに合わせたリノベーションを行ない、シェアキッチンや新店舗、バイクガレージ、宿泊施設などへ再生している。「NPO法人空き家活用プロジェクト」を立ち上げ、行政との連携を図り、自治体後援のセミナー、無料相談イベント、空き家相談窓口を実施するなどの取り組みを行なってきた。
2021年度(4~11月)は、活用実績43件(5年間で約80件)、問い合わせ数992件(前年度比870%増)。セミナーなど地道な活動を継続したことで潜在層の意識を啓発、また、空き家活用の取り組みをメディアで多く取り上げられるようになり、実績・反響数ともに大幅増となった。
全国各地の空き家問題解決を目指し、今年6月からスタートした「アキサポネット」の加盟店は、9府県12社。首都圏に次いで問い合わせ数の多い関西エリアでの加盟店獲得に注力し、全国での加盟店獲得につなげていきたい考え。今後3年で70社、5年で100社の獲得を目指す。
同社代表取締役の大河幹男氏は、「空き家の相談案件のうち、活用提案できるのは40~45%程度。売却や解体、空き家管理などの提案も含め、全国の空き家を活性化させ、不動産市場の流通に乗せていくのが空き家活用のゴールと考えている。現在、7割以上の空き家所有者が『何もしていない』状況だが、『アキサポ』を広く周知し、空き家活用が当たり前となる市場の整備に努めたい」と話した。