不動産ニュース / 政策・制度

2021/12/2

国土交通行政のDXを推進。ビジョン策定へ

「国土交通行政のDX化を推進する」と語る、斉藤大臣

 国土交通省は2日、DX推進本部(本部長:斉藤鉄夫国土交通大臣)を設置。1回目の会議を開催した。

 国土交通省の総力をあげて、デジタル化に資する政策を総合的かつ効果的に推進するため設置した。構成員として局長クラス以上の幹部等が参加する。(1)データとデジタル技術の活用による、所管分野における業務やビジネスモデル自体の革新、国民のニーズを基にした行政サービスの変革、(2)国土交通省自体の文化・風土や働き方の変革、(3)大臣をはじめとする幹部の意識の変革および積極的な関与による省横断的な取り組みの推進を進める。

 会合の冒頭、斉藤大臣は「政府においてデータとデジタル技術を活用し、すべての国民がデジタル化のメリットを享受できるようなデジタル社会の実現を目指している。その実現に向けて、所管する業界、行政手続き数、保有するデータの量、いずれにおいても政府の中で大きな割合を占める国土交通省においてデジタル化の取り組みをこれまで以上に加速させる必要があることから、今回のDX推進本部の発足に至った。今後は、本部長として先頭に立ち、幹部との協力体制はもちろん、国民や所管業界、関係省庁との連携を一層強化しながら、国土交通行政のDX推進に取り組んでいく」と述べた。

 本部傘下にDX推進会議(議長:山田邦博国土交通事務次官)を設置し、有識者の意見を踏まえながら、(1)~(3)の実現を目指すための「国土交通省DXビジョン(仮称)」を検討すると発表。各局等へ、所掌する分野において、目指す姿とそれに向けてどう変化(改善)していくかを、短・中・長期ごとに整理し、同会議へ提出することを求めた。ビジョンでは、デジタル化・DX化により実現したい長期的な国土交通行政の将来像やDXを推進するに当たっての基本的方向性を示すほか、行政手続きのデジタル化、インフラ分野DX、物流DX等、将来像の実現に向け分野ごとの主要施策を整理する予定。

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