不動産ニュース / ハウジング

2022/2/9

札幌で多雪地域対応の大規模複合開発/積水化学

「札幌リードタウン平岸ベース」まち並み概念図

 積水化学工業(株)住宅カンパニーは8日、大規模複合開発「札幌リードタウン平岸ベース」(札幌市豊平区)において、同社初となる多雪地域対応の「スマート&レジリエンス」まちづくりを行なうと発表した。

 「札幌リードタウン平岸ベース」は、札幌市営地下鉄南北線「南平岸」駅徒歩8分、同「平岸」駅徒歩10分に立地。敷地面積4万8,752.53平方メートル。分譲マンション「ハイムスイート平岸 ブランシエラ イースト」(総戸数107戸)、戸建分譲「スマートハイムシティ平岸」(総区画48区画)、商業施設、医療モール、病院、緑地で構成する。

 同社が培ってきた「スマート&レジリエンス」を、多雪地域に対応できるよう進化。街区全体を同社のインフラ技術で整備することで、災害対応力をアップさせる。
 マンションでは、駐車場や歩行路にロードヒーティングを敷設。雪庇や雪の吹き溜まりを抑制する仕様・デザインや、停電時の電力を確保する蓄電池などを採用する。戸建住宅では、北海道専用の高断熱仕様に太陽光発電システム、蓄電池、HEMSを全戸に搭載。エネルギー自給自足型の暮らしで、環境負荷軽減も図っていく。

 住宅街区から徒歩圏内に物販、飲食、医療など日常生活に必要な環境を揃え、冬場でも移動を苦にせず生活することが可能。まち中央には一時堆雪場や災害時の一時避難場所として活用できる緑地を整備する。
 また、住民専用のスマートタウン向け統合サービス「NiSUMU(ニスム)」により、災害時の各種防災情報の配信や防犯見守り機能を備えたセキュリティ、回覧板やコミュニティ情報の配信など、先進のIoT技術も活用する。

 まち全体を管理するセキスイ合人社タウンマネジメント(株)が中心となり、商業施設や病院、地域コミュニティなどと連動し、お祭りやイベントの開催、防災訓練など、さまざまな取り組みを検討。周辺地域の人々も含めた暮らしの拠点として、多世代が集うまちづくりを目指す。

 戸建分譲地は5日より販売を開始。分譲マンションは2022年3月上旬の販売予定。病院は24年の開業予定(商業施設は21年12月に開業)。

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