不動産ニュース / 開発・分譲

2022/2/9

1棟にテイスト異なる2つのホテル/サンフロ不

「いずれは、“佐渡再生モデル”を他の島でも活用し、地域創生に貢献していきたい」等と語る堀口会長

 サンフロンティア不動産(株)は8日、ビジョンセンター日比谷(東京都千代田区)でホテル事業および地域創生事業の今後の取り組みについて記者会見した。

 ホテル事業においては、温泉リゾートホテル「四条河原町温泉 空庭テラス京都」「別邸 鴨川」(京都市下京区、客室数134室)を6月に開業する。阪急電鉄「京都河原町」駅より徒歩1分、京阪本線「祇園四条」駅より徒歩4分に立地。敷地面積約882平方メートル、延床面積約6,334平方メートル、鉄筋コンクリート造地上9階建て。1棟の内部を仕切りで分け、2つのホテルを提供していく。運営はサンフロンティアホテルマネジメント(株)。
 「空庭テラス京都」は、コンパクトな102室の客室を用意。琉球畳を採用し、利用者が裸足でくつろげるようにする。「別邸 鴨川」は、全32室に自家源泉の露天風呂を完備し、高級感のある設えに。最上階には、深さ1.2mの立ち湯式の大浴場と、東山のまちを望める「空庭テラス」を設置。そのほか、宿泊者を対象に京都の伝統工芸が体験できるアクティビティ等も提供していく。
 2月9日より宿泊予約受付を開始。料金は、「空庭テラス京都」が1泊約1万5,000円~、「別邸 鴨川」が約8万~(朝夜2食付き)。

 また、2017年にサンフロティア佐渡(株)を設立し、ホテル事業を核に佐渡島で展開してきた地域創生事業においても新プロジェクトを発表。3月19日、両津港佐渡汽船ターミナルより徒歩4分の立地に、倉庫をリノベーションした複合施設「佐渡アウトドアベース」をグランドオープン。インフォメーション、アクティビティの受付窓口のほか、アウトドアショップ、自転車・釣り用具等のレンタルスペース、更衣室、休憩所、カフェなどを完備し、佐渡島の「アドベンチャーツーリズム」推進に向けた核とする。
 二次交通とも連携し、交通と宿泊、荷物輸送が一体となったサービスも整備。日本初となるクラフトビール醸造所や酒蔵をゴールに設定したサイクリングツアーでは、利用者が自転車で目的地に到着したら、お酒を楽しんでもらう。その後、利用者はタクシーでホテルに、自転車はトレーラーで輸送する。

 代表取締役会長の堀口智顕氏は、「地域創生事業を通じ、すでに150人の雇用を創出した。また、佐渡は毎年1,000人ほどの転出者がいるが、昨年は約500人の移住者を受け入れており、ゆくゆくは転出者と移住者がイーブンになると思っている。いずれはこの“佐渡再生モデル”を他の島でも活用し、地域創生に貢献していきたい」等と語った。

新規開業するホテルの外観。内部を仕切りで分け、2つのホテルを運営していく
「佐渡アウトドアベース」外観。倉庫をリノベーションした

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