不動産ニュース / 開発・分譲

2022/3/1

津波被害受けた仙台・若林区に新たな観光施設

「アクアイグニス仙台」全体イメージ
温泉棟のイメージ

 仙台reborn(株)は2月28日、複合施設「アクアイグニス仙台」(仙台市若林区)のオープン記者発表会を開催した。同施設は4月21日に開業する予定。

 JR「仙台」駅から車で約25分、仙台東部道路「名取」ICから車で約5分に立地。開発地は東日本大震災で甚大な被害を受けたエリア。震災後は防災集団移転促進事業による集団移転跡地となっており、同施設は仙台市集団移転跡地利活用事業・宮城県沿岸部交流人口拡大モデル施設整備事業として開発する。敷地面積3万2,490.41平方メートル。

 新たな観光・交流の起点となる東北復興のシンボル施設を目指し、「治する・食する・育む」をコンセプトに設定。温泉棟・マルシェ棟・ベーカリー棟・レストラン棟・スイーツ棟で構成する。温泉は、地下1,000mから湧き出る湯を使用。仙台市内が一望できる施設としつつ、万が一津波が発生した場合には避難可能な設計とした。また、車いすでも入浴できる貸切風呂や、リラクゼーション施設も整備した。

 宮城県気仙沼市の大使を務める料理人の日髙良実氏、同震災の被災地支援等を行なってきた料理人の辻口博啓氏と笠原将弘氏の3人がそれぞれイタリアンレストランやパティスリー・ショコラトリー、ベーカリー、和食処等を展開。施設の“食の監修”を務める。また、東北初進出となるカフェ・猿田彦珈琲や、地元宮城県で採れた食材を取り揃えたマルシェも出店する。

 施設全体で、地中熱・排水・排ガス・廃棄熱から熱を回収し、各棟へ熱を供給するシステムを導入。熱を利用しいちごを栽培する農業ハウスも施設内に設ける。なお同施設は、環境省二酸化炭素排出抑制対策補助事業にも採択されている。

 仙台rebornは、同県仙台市を中心に建築・不動産業を行なう(株)深松組(代表取締役社長:深松 努氏)、リゾート事業を手掛けるアクアイグニス(株)(代表取締役社長:立花哲也氏)、若林区に本社を構え不動産賃貸業・飼肥料・建材卸売業等を手掛ける(株)福田商会(代表取締役専務:福田大輔氏)が同施設の運営を目的に設立した。記者会見で深松氏は、「東日本大震災発生時には沿岸部で堤防工事を行なっていた。被災から4日後、食料も尽きた中、食料や資材、燃料を持ってきてくださったのが立花代表取締役。復興が進むにつれ仙台でもリゾート事業を行なって欲しいとお願いして、この施設の誕生に至った」とコメント。続けて、「周辺施設含めエリア全体で盛り上げていきたい。 震災時にご支援いただいた皆さまにもここまで復興したということを見ていただけたら嬉しい」と話した。

建設中の同施設。奥に見えるのが温泉棟。

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